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暗黙の了解を言葉にする

こんにちは。Kishです。
今日は「暗黙の了解を言葉にする」
このテーマでお話しします。

目次です。
・人の心は分からない
・暗黙の了解は意外と多い
・誤解は大きなトラブルのもと
・言葉にして伝える

暗黙の了解
これは、日本人独特のものです。
「言ってはないけどわかってね。」と
言葉にされていないけど、分かっていることを前提にして進んでしまいます。
捉えようによっては怖い言葉ですよね。

自分が困ることもあるし、
多くの人を巻き込んでしまうこともあります。

だから私は、
「暗黙の了解こそ言葉にしよう」
と主張します。

もくじ
  1. 人の心は分からない
  2. 暗黙の了解は意外と多い
  3. 誤解は大きなトラブルのもと
  4. 言葉にして伝える

人の心は分からない

心は、言葉にしてもらえないと分かりませんよね。
例えば友達が暗い表情をしている時。
あなたは声をかけますか?
ひょっとすると、辛いことがあって、話を聞いてほしいかもしれません。
しかし、同じ理由でも一人になりたいかもしれません。
全くの思い込みで、何もないのかもしれません。
人の心は分かりません。
言葉にしてもらって理解しようと、
あなたは「大丈夫?」と声をかけるでしょう。

言われなければ、理解するとはできないのです。
これは、暗黙の了解と全く同じことが言えます。

暗黙の了解は意外と多い

学校で働いていると、
この暗黙の了解は意外と多いことに気が付くでしょう。
「体育館ではドッジボールはいいけど、サッカーボールは使ったらだめでしょう。」
「上着は靴箱で脱いで室内に入ることが常識でしょう。」などなど
ルールとしては明文化されていませんが、
いつ誰が言い出したか分からないルールが、
暗黙の了解として、はびこっています。
スルーできるものならいいのですが、
暗黙の了解をもとにして指導する先生がいて、
かたや何も指導しない先生がいると、
子どもから「〇〇先生はいいって言ったもん。」と
指導のずれが、子どもを混乱させることにつながります。

暗黙の了解のルールがあることが判明したら、
ルールに加えましょう。
もしくは、ルールに加えることを提案しましょう。
明文化されていないルールは、緊急で指導する必要はありません。

誤解は大きなトラブルのもと

「倍にしましょう」という言葉があります。
こう聞いて、何倍のことだと理解しますか?

みんな当たり前のように2倍だと理解しますよね。
でもおかしいですね。
「倍」としか言っていないのだから、
3倍でも、4倍でもいいはずです。
しかし、2倍の意味で通ります。
これが、暗黙の了解の怖さです。

例えば仕事上で、
「コピーして30人に配ってください。」と
お願いをしたとします。

頼んだ人は、
「コピーをして、それをホッチキスで閉じて、30人分の資料をデスクに配って欲しい」ことを
「コピーして30人に配ってください。」と頼んだとします。

しかし、頼まれた人は、
「コピーして30人に配ってください。」と聞いて、
「コピーをして、ホッチキスに閉じて頼んだ人の机の上に置いておけばいいだろう。」
と理解しました。

結果、どんなことが起きるか。
会議で資料が配られておらず、頼んだ人の机に置かれたまま。
頼んだ人は「私に配れということか!」と憤慨します。
頼まれた人は、「指示されたことをやった」と仕事を完了したつもりでいます。

この原因はどこにあるのでしょうか。
原因は「暗黙の了解」です。
「配ってくれるだろう」と思っている思い込みが
原因です。
頼まれた人は、指示をされなければ動けません。

言葉にして伝える

「コピーして30人に配ってください。」ではなく、
「コピーを30人して、ホッチキスで閉じてね。
それと、資料を該当の人のデスクに配っておいてくれると助かります。」

ここまで具体的に言わなければ、相手に伝わりません。
「そこまで言わなければいけないのか。」とがっかりすることでしょう。
私も、同僚に指示やお願いをして、ずれがあって子どもに影響したことが
度々ありました。
「なんでこんなことも分からないんだ!」と言いたくなるところですが、
そこをグッとこらえて、
私自身の指示が不透明であったことを反省します。
人の責任にするよりも
自分の反省にした方が、圧倒的に次につながるからです。

当たり前のことですが、
子ども、同僚は世代が違うのです。
「当たり前」は世代が変われば、当然変わります。

がっかりする気持ちはよく分かります。
しかし、言葉にすることが
よりよい仕事を生むのです。

ということで、

今回は「暗黙の了解を言葉にする」
このテーマでお話ししました。
また次回をお楽しみに!