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【時短術】教師の読書法 + “じゃない”本10選

こんにちは。
今日は『【時短術】教師の読書法 + ”じゃない”本10選』
このテーマでお話しします。

わたしは、いわゆる読書家です。
月平均30冊ほど、年間では400冊本を読みます。

読書は数ではないのですが、
それでも多くのジャンルや著者の考えに触れることが
自分の教養や知見、考えを深めるものだと思い、
よく読んでいます。

しかし、学校現場にいる教師は、
とても忙しく、読書をゆっくりする時間がとれません。

「そんなの、甘えでいいわけでしょ。」
と言われそうですが、
実際に学校現場は、心身共に疲れてへとへとで、
ゆっくり読書をしたい、
という気持ちすら起きないのです。

今日は、そんな忙しい教師の方向けに、
「教師の読書法」と題してお伝えします。

“じゃない本”として
「教育書じゃないオススメ本」も10冊紹介します。

では、本題です!

1 1割しか読まない
2 あきらめる
3 ”じゃない”本10選

1 1割しか読まない

結論から言います。
教師の読書法は、1割しか読まないことです。

本は新品で買うと、装丁(そうてい)といって
本のカバーや表紙のきれいさから、
「買ってよかった」と思うし、
それと同時に
「この本の全てに、素晴らしいことが書いてある」と
思ってしまいます。

しかし、それは大きな間違いです。

確かに、素晴らしいことは書いてあるでしょうが、
今のあなたにとって、100%有益でしょうか。

例えば、『卵料理レシピ本100選』という本があったとして、
今のあなたにとって、100このレシピは全て食べたいものでしょうか?

そんなことは決してなく、
「あー、今バジルはないから、また買ってきた時に作ろう」
「マヨネーズをこの料理は使うのか。朝ご飯で使ったから別な料理で。」
「今は卵が2個しかないから、2個以内でできる料理だな。」
「手間がかからないものは・・・このページか!」
などと、
今のあなたにとって必要なものを取捨選択して、
レシピ本は読むはずです。

読書も同じです。
本は、人生のレシピ本です。

必要なときに、必要な情報が気になり、
目に飛び込んでくるのです。

丸々1冊、全てが有益だったという本は、
わたしは出会ったことがありません。

しかし、時間が経ってから改めて読んでみると、
初めて読んだときには理解できなかったものが、
「こういうことだったのか!」と理解できたことはあります。

だから、「難しい!」と思ったら飛ばせばいいのです。
1割しか読まなくていいのです。
いえ、むしろ1割しか読んじゃダメです。

①「いやいや、本は全てを読んで、
筆者の考えを完全に理解しないとだめでしょ。」
②「せっかく1000円も出して買ったんだから、
もったいないから全部読む。」
という方がいるでしょう。

お答えします。
①「本は全てを読まないといけない」
そう思われるなら、全て読んだらいいと思います。
しかし、そんな完璧主義を、
読書に対しても当てはめるから、
今まで読書をしてこなかったんではないですか?
「大事だから」と思うのはわかりますが、
そう思うあまり、この数ヶ月1冊も読んでいなければ、
意味なくないですか?

②「本は高いから全部読まないともったいない」
筆者が本当に言いたいことは書籍の1~2割にしか
書かれていない、と言われています。
わたしも、多くの読書をしていますが、
本当にそう思います。
それ以外の部分を読むのは、
時間の無駄とは言いませんが、
結局、他の本にも書いてあることを
言葉を変えて表現してあるだけです。

それに、1000円で1情報でもOKなんです。
書籍というのは、筆者がこれまで、
数年単位で経験してきたことや考えてきたことを
文字にしてまとめたものです。
その中から1割だけ読むというのは、
筆者の素晴らしい経験を濃縮した本から出る、
輝かしい1滴のしずくを大切に飲むことと同じ。

その1滴は、1000円でも安い気がします。
情報の濃縮ぶりは、半端ないですよね。
貴重な、大河の一滴のようなしずくを、
たった1000円で飲めることは、
とてもすばらしいことなのです。

筆者と同じ経験をするだけでも、
1000円じゃ無理でしょうね。
読書はコスパがめちゃくちゃいい作業なんです!

だから、もう1度言いますね。

教師は、1割しか読まないようにしましょう。

「どうやってその1割を決めたらいいんですか?」
はい、目次を熟読して、興味をもった2~3こだけを読みましょう。
これだけです。
目次は、飛ばす人が多いですが、
目次こそ、よく読みましょう。
大見出しや小見出しから、
必ずあなたが気になるものがあるはずです。
そこに印をつけたり、付せんをつけたりして記録しておき、
その部分を集中して読むのです。

そのときに、
前後の気になるページがあれば、読んで構いません。
前後の章で話がつながっていることがあるでしょうから、
そのときはつながりを意識して読むことです。

しかし、ダメなのは、
「もったいないから次も、その次も読もう」と思うことです。
これは、コスパダウンの読み方です。
面白そうだから読もう、ならいいのですが、
もったいないから読もう、ではダメです。

その1000円の本よりも高価なものは、
あなたの時間です。
「もったいない」という意識にかられて読むよりは、
興味の高い部分に集中して、
その部分にエネルギーを使いましょう!

読書

2 あきらめる

もう1つ、大切にしたい考えがあります。
それは、あきらめることです。

つまり、無理して読まない、ということです。
本は、タイトルや表紙、オススメレビューを見て
購入を決めることがほとんどだと思います。

しかし、実際に読んでみなければ、
自分の興味に合う本かどうかはわかりません。

人が感じた面白さは、
自分の面白さとはイコールではないからです。

「面白くない」
「話がわからなくなった」
「言ってることが難しい」と思ったら、
すぐに読むのをやめましょう。

積ん読(つんどく)といって、
本棚にしまって「1度読んだけど、またいつか読む本」
に加えればいいのです。

ここで大切なのは、
途中であきらめた本も、「読んだ本」に入れることです。

「え!? 全部読んでないのに、読んだことにしていいの?」
はい、いいです。
むしろ、なぜだめなんですか?

「本を読む」って行為は、1ページ目の1行目から
最後のページの最後の行まで読むことではありません。

筆者の考えを得て、それをきっかけにして自分の人生が豊かになることです。
ならば、上述のとおり読むのは1割でもいいし、
途中でやめた本は「自分とは合わない本」とわかったので、
充分、考えを得ているではないですか!

自分には合わない、と感じたということは、
あなたにはあなたの考えが確かにあるということです。
1000円でそのことがわかったのです。
1000円でそんな自分が知れたのです。

充分価値があると思いませんか?

読書

3 ”じゃない”本10選

ということで、ここで私が6~8月に読んだ
「教育書じゃないオススメ本」を10冊紹介します。
教育書も読むのですが、
教育書以外の本にも、教育につながる大切なことが書かれています。

メルマガでは読書記録を紹介しています。
そちらもご覧ください。

他業種からヒントを得ることを、
オープンイノベーションと言います。
ぜひ、”じゃない”本10選で、
あなたもオープンイノベーションしましょう!

①「営業の魔法」 中村信仁

これは、オーディブルで聞くことを特にオススメします。
物語形式で話が進んでいきます。

『営業とは、物を売る仕事ではなく、
お客様の幸せのお手伝いをする仕事です。』

教師の仕事に置き換えると、
ただ教えればいい、
ただ学力を上げればいいということではなく、
子どもの幸せの手伝いをする仕事
と言えます。

そのための手法が、わかりやすく紹介されています。
この本を読んで(聴いて)わたしは
人と話すスキルが抜群に向上しました。

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「営業の魔法」 中村信仁

②「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか。」 中島聡

著者は、以前マイクロソフト社に勤めており、
「ドラッグ&ドロップ」や「ダブルクリック」を開発した人です。

徹夜なし、残業なしでスピード仕事術を実現する。
「期限までの日数の2割で、仕事の8割を終えて後は流す」
という根本的な考えが、知れます。

やっぱり、すごい人の言うことはすごい。
でも、実現できることばかりです。

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「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか。」 中島聡

③「夢をかなえるゾウ4」 水野敬也

言わずと知れた名作の4作目です。
今回は、「死」をテーマにしています。

ガネーシャの痛快な関西弁と、寒いギャグは健在。
死についてあらゆる面から考えることで、
死を直視して考えることができます。

このシリーズで初めて泣きました。

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「夢をかなえるゾウ4」 水野敬也

④「バビロン大富豪の教え」 ジョージ・クレイソン

こちらも名作。
マンガでわかりやすいのでオススメです。

教師は、お金に対して知識をもっともつべきです。
大富豪、とまではいかなくても、
今よりも豊かになりたいとは、だれしも思っているはずです。

「お金」について、真剣に考えたい人は必見です。

マネー教育はこれから、学校に入ってくるとわたしは考えます。
お金の話は、忌み嫌うものではなく、
積極的に大人が子どもにしていくものです。

お金についての話を、この本をきっかけに始めてみませんか?

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「バビロン大富豪の教え」 ジョージ・クレイソン

⑤「転職の思考法」 北野唯我

タイトルからして、転職を考えている人向けだと思われますが、
そうではありません。

今の仕事でもっとスキルアップしたい人、
もっと自分を成長させたい人に、
転職をする、しない関係なくオススメです。

「自分の市場価値はいくらだと思いますか?」
教師はこの思考をもつと、
ぐーんとレベルアップしますよ。

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「転職の思考法」 北野唯我

⑥「思考の整理学」 外山滋比古

先日お亡くなりになった外山先生の名著です。

わたしはかれこれ20回以上読んでいます。

グライダー養成所になるな!
寝かせる
朝飯前
アイディアの記録法
などなど、
わたしの人生の基礎になった考え方がたくさんあります。

文庫本で600円ほどです。
これ、「思考」が変わりますよ。

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「思考の整理学」 外山滋比古

⑦「デザイン力の基本」 ウジトモコ

教師は、デザインについて無頓着です。
通信やプリントは、とにかく文字を詰め込み、
受け手側にその読む責任を押しつけます。

しかし、デザインとは本来そうではありません。

余白を演出し、
カラーバリエーションは3色まで。
必要な情報ほど書かない。
押すデザインではなく、引くデザイン。

目からうろこのデザイン論が、
写真を多用してわかりやすく書かれています。

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「デザイン力の基本」 ウジトモコ

⑧「史上最強のCEO」 ジェームス・スキナー

1つ。
「いつも最高の経営者のつもりで判断せよ」
これが心に残りました。

日常生活でも、常に一流企業の社長のつもりで、
判断をしています。

一流なら、こうする。
一流なら、こうしない。

一流になる近道は、
「一流になったつもりで行動する」ことだそうです。

この本では、そのマインドをビシビシ受け取れます。

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「史上最強のCEO」 ジェームス・スキナー

⑨「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」 山口周

「13才からのアート思考」が話題になっていますが、
ビジネスに生かすなら、こちらの本もオススメです。

クックパッド、千利休、マッキンゼーなど、
時代や国籍、業種にとらわれない例がたくさんで、
「美意識」という目を鍛えることができます。

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「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」 山口周

⑩「広告コピーってこう書くんだ!読本」 谷山雅計

「伝え方が9割」という本がベストセラーになっていますが、
こちらもオススメです。

教師は、コピーライティングを学ぶと、
仕事に大いに役立ちます。

黒板のメッセージ、
通信の見出し、
短い言葉の指導など。

傑作コピーは論理的に作れる。
『なんかいいよね』を禁止することで、
言語化をしていく。

才能に頼っていると思っていた分野が、
実はかなり論理的に進められていることも知れて、
目からうろこでした。

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「広告コピーってこう書くんだ!読本」 谷山雅計

はい、ということで今日は、
『【時短術】教師の読書法 + “じゃない”本10選』
というテーマでお送りしました。

約5000字の今日の記事。
読み切れたあなたは、
もう読書家の仲間入りです!