スキルアップ

教師こそ,5Sを意識せよ

こんにちは。Kishです。

今日は「教師こそ,5Sを意識せよ!」

このテーマでお話しします。

ポイントは2点。

・5Sってなに?

・5Sを取り入れて,いい教育!

です。

5Sを取り入れて,先生の教育がよりよいものになることを願っています。

では,本題に行きましょう。



5Sって?

みなさん,5Sって知っていますか?

5Sとは,「製造業やサービス業などで用いられる,職場環境の維持・改善のためのスローガン」 です。

工場や作業場の壁に大きく貼られていることが多いです。

名前のとおり,5つのSで始まる言葉が並びます。

①整理・・不要なものを捨てること。

②整頓・・置き場所,置き方を決め,表示を確実に行うこと。

③清掃・・ゴミ,汚れのないきれいな状態にする。細部まで点検する。

④清潔・・汚れのないきれいな状態を維持すること。

⑤しつけ・・決められたことを習慣づけること

この5つは,そのまま職員室の自分の机にも,言えそうですね。



工場などでは,この5Sをしなければ,

冗談でなく「命とり」のトラブルにつながるため,

徹底されています。

5Sを自分で意識するようにするだけでも,充分効果が上がりそうです。

しかし,せっかくの素晴らしいスローガンです。

5Sを自分だけのために使っていてはもったいないです。




ということで,次の話。

5Sを取り入れて,いい教育!

まずは,5Sを「教室」に取り入れてみましょう。

5Sを応用すると,次のようなことになります。

【教室の5S】

①整理・・子どもの学習に必要ないものは捨てる,しまう。

②整頓・・置き場所を決める,視覚的に分かるようにする。

③清掃・・床・ロッカー・お道具箱・黒板など, あらゆるものが整理・整頓されていて,きれい。

④清潔・・過ごしていて気持ちのよい教室。

⑤しつけ・・上の4つの重要性を子どもたちが理解し,日々自ら行動できる。

この言葉を,学年に応じて言葉を変えて,指導して掲示しておくと,効果が上がりそうですね。



他にも,「情報」について応用してみましょう。

ここでいう情報とは,紙媒体の文書,PC上のファイルやフォルダ,メール等,情報を得られるもの全般を指します。

【情報の5S】

①整理・・自分に不要な情報・ファイルは捨てる,見えないようにする。

②整頓・・いつでも必要な情報が取り出せる状態にある。 (ショートカット,フォルダ,紙ファイル)

③清掃・・ファイルや書類を定期的に,不要かどうか選別している。

④清潔・・精神的に気持ちよく作業を進めることができるよう,整理整頓・清掃を継続している。

⑤しつけ・・自分自身が常にこれらを意識し,主体的に取り組んでいる。

どこからか,グサッという音がしました。

情報の5S,いかがでしょうか。

小さく紙に書いて,机に貼っておくと,毎日目に入るので,習慣化しそうですね。



5Sがなぜ工場などの現場で多く用いられているか。

それは,5つ目の「しつけ」があるからです。

整理や整頓,掃除をして清潔にすることは,

基本的なこととして誰しも知っているのです。

小学校のころから,掃除時間に掃除をしたり,ロッカーを整理したり,

きれいな状態を保つよう教えられましたよね。

つまり,最初の4つ(整理,整頓,清掃,清潔)は自明のことなのです。

しかし,その「知識」を「行動」に変えるのが,5つ目の「しつけ」です。

意識することは誰にでもできますが,

習慣化することはなかなか難しい。

継続は難しいですよね。

新年を迎えて新しいことを始めようと思った方,

今日まで続いていますか?

人はなかなか継続するのが難しいのです。

それを,5つ目に「しつけ」として習慣化を明文化することで,

この5Sの価値を上げているのです。

仮に「しつけ」のない4Sなら,ここまで浸透はしなかったでしょう。

なぜなら,「みんな知っているけど,できていないこと。」だからです。

できていないことは、 見ないように,ふたをしてしまいたくなりますよね。

それと同じ感覚です。

5Sは教育にこそ必要です。

教科指導,生徒指導,行事,子どもとの関わり方など,

様々なところに応用できるのが,この5Sです。

自分なりに様々な場面や教科,領域で5Sを当てはめて作ってみると,

この5Sのすごさが分かると思います。

ということで,今日は「教師こそ,5Sを意識せよ!」についてお話ししました。

参考になれば幸いです。

では,次の記事もお楽しみに!