特別の教科 道徳

【道徳】リンゴの多面的・多角的

リンゴの多面的・多角的

こんにちは。
今日は、『【道徳】リンゴの多面的・多角的』
このテーマでお話しします。

以前、多面的・多角的について記事を書きました。
記事はこちら↓
道徳で大切な考え方『多面的・多角的な見方』

これを受けて、
「もっと詳しく、リンゴで説明してほしい!」と
Twitterでリクエストをもらいました。

「ふわっ!? リンゴ!?」
難しいお題ですが
多面的・多角的について理解してもらえるなら、
入り口は分かりやすい方がいいですね。
ということで、今日はリンゴで多面的・多角的について説明しようと思います!

では、本題に入りましょう。

 

1 リンゴの多面的

多面的は、次のように説明していました。
「今まで1面しかないと思っていたものが、
実はいろいろな面があり、多面体であると気付くこと。」

はい、これがややこしいですよね。
リンゴで説明します。
結論から言うと、
そのものの形は変わらないが、多くの項目に含まれている
ということです。

リンゴは、果物で甘くておいしいです。
ということは、
果物という仲間(項目)
甘い食べ物という仲間(項目)
おいしい食べ物という仲間(項目)
としても考えられます。

また、リンゴはバラ科リンゴ属に分類されます。
(知りませんでしたが・・・)
ということは、
バラ科という仲間ですし、
植物という仲間でもあります。

他にも、
赤い
丸い
手のひらサイズの食べ物
皮がある
種がある
青森特産
というように、多くの仲間(項目)に含まれていると言えますね。

これが、多面的です。
くりかえします。
そのものの形は変わらないが、多くの項目に含まれている
これが多面的なのです。

リンゴそのものの形は変わりませんが、
「た、確かに言われたらそんな見方もできる・・・・。」
と気付くこと。

これが、道徳での多面的な見方と同じです。
ある意味では、
「知っていることを頭から引っ張り出して、関係づける作業」
とも言えます。

多面的な見方をすることは、
いきなり1人では難しいです。

ある子が
「先生、リンゴは甘い食べ物の仲間です!」と言って
「確かに!」と気付く。
また他の子が、「リンゴは赤いものの仲間にも入ると思う」と言えば、
『食べ物』という概念から抜け出した見方もできるんだ、と
気付くことができますよね。

これが、学校で一斉授業をする醍醐味です。
1人の気付きが、全員の気付きになり、
そこから学びが広がっていくのです。

 

授業では、リンゴ=教材です。
多くの見方ができるし、
1つの見方だけしていては
気付きが広がることはありません。
ややヘリクツ気味でも、
新しい見方をしようとすることで、
道徳的な気付きが生まれるのです。

2 リンゴの多角的

続いて多角的です。
以前の記事では、
「ある一面を、いろいろな角度から見ること」と説明していました。

はい、これも分かりにくいですね。
リンゴで説明します。

結論を言うと、
形は変わるが、そのもののよさは変わらないこと
です。

リンゴは、様々な切り方・食べ方がありますね。
・そのままかじる
・4等分・8等分にする
→皮をむく派とむかない派に分かれるw
・輪切りにする

他にも
・アップルパイ
・リンゴジュース
・フルーツパフェ
などなど、
たくさんの切り方・食べ方があります。

リンゴの元の形は変わりますが、
リンゴの甘くておいしいというよさは変わりません。
状況や関わる人によって、形は様々に変わる。
これが、多角的な見方なのです。

「リンゴはタルトにしてもおいしいと思います。」
「え~! タルトなんてする人いないよ。」
「いや、でもタルトもありじゃないか。それもきっとおいしいぞ。」

授業中のこんな感じの場面は、
子どもの多角的な見方が広がっている瞬間です。
「今まで知らなかったことを知り、知っている概念と関係づける作業」
とも言えます。

授業では、リンゴ=内容項目(その授業で扱う1つ)ということです。
例えば「親切」
何かしてあげる親切もあれば
何もしないという親切もある。
見守る親切もある。
と新しい親切に気付き、
いろいろな形の親切を理解する
この多角的な見方は、
多面的と同じく1人ではできません。

みんなで議論して、
じわじわと広がっていくものです。
多面的とはまた違いますね!

 

これが、多面的・多角的なのです。
今回は、リンゴを題材に多面的・多角的について説明しました。

それでもよくわからんぞ!
という方は、教えてください。

もっとかみ砕いて、ドロドロの説明を目指します!笑

ということで、今日は
『【道徳】リンゴの多面的・多角的』
このテーマでお送りしました!