向上心の授業が「短所を直そう」の話になってしまう、となやんでいませんか。この記事では、題名の「境界線」ということばを手がかりに、お話の流れと授業のゴール、教室の4コマを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『境界線を越える』(中学3年・道徳/向上心、個性の伸長)
- あらすじ:建築家の畑島楓さんは、八歳で出会ったビルにあこがれ、独学で建築を学びます。体は男性、心は女性という悩みを抱えていましたが、「自分だけじゃない」と気づきます。不安を抱えながらも、夢も自分らしさも曲げずに歩みます。
- ねらい:向上心=短所を直すこと → 自分のままで生きやすくしていく。自分を否定せず、よさを生かして伸ばすのが向上のかたち
- おすすめの発問:楓さんが越えた「境界線」とは何だろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
境界線を越えるのあらすじ(どんなお話?)

建築家の畑島楓さんは、八歳で出会ったビルにあこがれ、独学で建築を学びます。体は男性、心は女性という悩みを抱えていましたが、「自分だけじゃない」と気づきます。不安を抱えながらも、夢も自分らしさも曲げずに歩みます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「自分の悪いところを直す」という向上のイメージです。授業の後は、自分を肯定し、自分のままで生きやすくしていく向上のかたちに気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、楓さんの気持ちをたどって終わりがちです。題名の「境界線」の中身を問うと、楓さんが越えたものが見え、生徒は自分の中の「ここから先は無理」という線にも目を向けます。
4コマで見る「自分の線」

苦手を直すことだけが、向上ではありません。自分のよさを生かすと、「無理」と思っていた線を越えられることがあります。題名の「境界線」を、教室の発表の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に向上心の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「境界線を越える」【向上心、個性の伸長】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「境界線」の中身を問いかける
- 向上は、自分のままで生きやすくすること
- 自分の中の「無理」の線に目を向ける
『境界線を越える』のよくある質問
Q. 『境界線を越える』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「向上心、個性の伸長」です。
Q. 『境界線を越える』のあらすじは?
A. 建築家の畑島楓さんは、八歳で出会ったビルにあこがれ、独学で建築を学びます。体は男性、心は女性という悩みを抱えていましたが、「自分だけじゃない」と気づきます。不安を抱えながらも、夢も自分らしさも曲げずに歩みます。
Q. 『境界線を越える』の授業のねらいは?
A. 向上心=短所を直すことという考えから、自分のままで生きやすくしていくという考えへ深めることです。授業の前は「自分の悪いところを直す」という向上のイメージです。授業の後は、自分を肯定し、自分のままで生きやすくしていく向上のかたちに気づけることがゴールです。
Q. 『境界線を越える』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「楓さんが越えた「境界線」とは何だろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、楓さんの気持ちをたどって終わりがちです。題名の「境界線」の中身を問うと、楓さんが越えたものが見え、生徒は自分の中の「ここから先は無理」という線にも目を向けます。
Q. 『境界線を越える』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に向上心の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












