感謝の授業で、つい「感謝しましょう」と教えてしまう、となやんでいませんか。この記事では、そんなよくある失敗を手がかりに、2つの作文の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ありがとう』(小学6年・道徳/感謝)
- あらすじ:1つ目の作文の僕は、心では思っていても「ありがとう」が言えません。勇気を出して言うと、お母さんも「ありがとう」と返してくれました。2つ目の作文の私は、震災で家族や毎日の生活が当たり前ではないと気づきます。
- ねらい:感謝=ありがとうと言うこと → 当たり前でないと気づくと感謝は言葉に。「ありがとう」の反対は「当たり前」。気づいたとき感謝は自然に生まれる
- おすすめの発問:言わされる「ありがとう」と僕の「ありがとう」のちがいは?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ありがとうのあらすじ(どんなお話?)

1つ目の作文の僕は、心では思っていても「ありがとう」が言えません。勇気を出して言うと、お母さんも「ありがとう」と返してくれました。2つ目の作文の私は、震災で家族や毎日の生活が当たり前ではないと気づきます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「ありがとうを言えばいい」という理解です。授業の後は、当たり前が当たり前でないと気づいたとき、感謝は言われなくても自然に言葉になると分かることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞いたあと「感謝しましょう」とまとめると、心のこもらないお礼になりがちです。言わされるお礼とくらべると、2つの作文に共通する「気づき」に子どもが目を向けます。
4コマで見る「給食のありがとう」

「お礼を言いましょう」と言われて言う「ありがとう」は、心がこもりにくいものです。支えてくれる人に気づくと、言われなくても言葉が出てきます。2つの作文の気づきを、給食の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に2つの作文に共通する気づきと中心発問の話し合い、右に感謝の意味をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 6年「『ありがとう』の気持ちを伝える」【感謝】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 感謝を教えこむのは、よくある失敗
- 当たり前でないと気づくと、感謝は言葉になる
- 言わせる授業より、気づきを問う
『ありがとう』のよくある質問
Q. 『ありがとう』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学6年の道徳の教材で、内容項目は「感謝」です。
Q. 『ありがとう』のあらすじは?
A. 1つ目の作文の僕は、心では思っていても「ありがとう」が言えません。勇気を出して言うと、お母さんも「ありがとう」と返してくれました。2つ目の作文の私は、震災で家族や毎日の生活が当たり前ではないと気づきます。
Q. 『ありがとう』の授業のねらいは?
A. 感謝=ありがとうと言うことという考えから、当たり前でないと気づくと感謝は言葉にという考えへ深めることです。授業の前は「ありがとうを言えばいい」という理解です。授業の後は、当たり前が当たり前でないと気づいたとき、感謝は言われなくても自然に言葉になると分かることがゴールです。
Q. 『ありがとう』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「言わされる「ありがとう」と僕の「ありがとう」のちがいは?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞いたあと「感謝しましょう」とまとめると、心のこもらないお礼になりがちです。言わされるお礼とくらべると、2つの作文に共通する「気づき」に子どもが目を向けます。
Q. 『ありがとう』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に2つの作文に共通する気づきと中心発問の話し合い、右に感謝の意味をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。












