重い題材の授業で、どう扱えばよいか迷っていませんか。この記事では、見落とされがちな若い助産師に目を向ける切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。生徒への配慮もあわせて考えます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『そこにいるだけでいい』(中学2年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:語り手は分娩に立ち会う助産師です。胎動の消えた妊婦に付き添った若い助産師は、言葉をかけられず手を握るしかありませんでした。母親はわが子を抱いて一晩を過ごし、母乳を口元へ運びます。
- ねらい:命の価値=役に立つこと → 命はそこに在ること自体が尊い。命の尊さは能力や役に立つことではなく、ここに在ることにある
- おすすめの発問:言葉をかけられなかった手に、何がこもっていたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
そこにいるだけでいいのあらすじ(どんなお話?)

語り手は分娩に立ち会う助産師です。胎動の消えた妊婦に付き添った若い助産師は、言葉をかけられず手を握るしかありませんでした。母親はわが子を抱いて一晩を過ごし、母乳を口元へ運びます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、役に立つから価値があるという物差しで命を見がちです。授業の後は、生命はここに在ること自体が尊いと、自分の存在の重みとして受け取り直すことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに気持ちを聞くと、「かわいそう」で止まり、生徒の負担にもなりがちです。手を握るしかなかった若い助産師に目を向けると、そこにいることそのものの価値へ静かに考えを進められます。
4コマで見る「となりの席」

落ちこむ友だちに、何と言えばいいかわからないことがあります。何もできなくても、そこにいることが相手の支えになると気づく場面です。
板書計画は3つのエリア

左に「役に立つから価値がある」という今の考え、中央に母親が子どもに手渡していたものを問う発問、右に命のとらえ直しを書きます。配慮の仕方もふくめた板書の全体は、note の指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「そこにいるだけでいい」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 見落とされがちな若い助産師に目を向ける
- 「かわいそう」で止めず、生徒に配慮する
- 命はそこに在ること自体が尊い
『そこにいるだけでいい』のよくある質問
Q. 『そこにいるだけでいい』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『そこにいるだけでいい』のあらすじは?
A. 語り手は分娩に立ち会う助産師です。胎動の消えた妊婦に付き添った若い助産師は、言葉をかけられず手を握るしかありませんでした。母親はわが子を抱いて一晩を過ごし、母乳を口元へ運びます。
Q. 『そこにいるだけでいい』の授業のねらいは?
A. 命の価値=役に立つことという考えから、命はそこに在ること自体が尊いという考えへ深めることです。授業の前は、役に立つから価値があるという物差しで命を見がちです。授業の後は、生命はここに在ること自体が尊いと、自分の存在の重みとして受け取り直すことがゴールです。
Q. 『そこにいるだけでいい』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「言葉をかけられなかった手に、何がこもっていたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに気持ちを聞くと、「かわいそう」で止まり、生徒の負担にもなりがちです。手を握るしかなかった若い助産師に目を向けると、そこにいることそのものの価値へ静かに考えを進められます。
Q. 『そこにいるだけでいい』の板書計画は?
A. 左に「役に立つから価値がある」という今の考え、中央に母親が子どもに手渡していたものを問う発問、右に命のとらえ直しを書きます。配慮の仕方もふくめた板書の全体は、note の指導案で紹介しています。












