生命の授業が「洪庵は粘り強い」という美談で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、題名の「絶やしてはならない」ということばを手がかりに、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『絶やしてはならない 緒方洪庵』(中学2年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:江戸時代末期の医師・緒方洪庵は、天然痘から人々を守るため、種痘のもとになる痘苗を求めます。除痘館を開きますが、根拠のない悪評で来る人が途絶えます。それでも洪庵は自らお金を出し、「一日に一人でもいい」と種痘を続けました。
- ねらい:命を守る=目の前の一人を救う → 命は過去から受け継ぎ未来へ手渡すもの。一人分の種痘をつなぐことが、未来の命を守り続けることになる
- おすすめの発問:洪庵が絶やさなかったのは、痘苗だけだろうか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
絶やしてはならない 緒方洪庵のあらすじ(どんなお話?)

江戸時代末期の医師・緒方洪庵は、天然痘から人々を守るため、種痘のもとになる痘苗を求めます。除痘館を開きますが、根拠のない悪評で来る人が途絶えます。それでも洪庵は自らお金を出し、「一日に一人でもいい」と種痘を続けました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、命を守ることを「目の前の一人を救うこと」と考えがちです。授業の後は、命が過去から受け継がれ、未来へ手渡されていくものだと気づき、自分の命もつながれてきたと感じられることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、粘り強さをたたえる美談で終わりがちです。題名の「絶やしてはならない」を問い直すと、洪庵が守ろうとした命のつながりに、生徒が時間の広がりの中で目を向けます。
4コマで見る「つなぐ花だん」

毎日の小さな世話をつなぐことで、命は次へ手渡されていきます。お話の「絶やさない」を、学校の花だんの場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「続ける?やめる?」という生徒のいまの考え、中央に一人分の種痘を続けた理由の話し合い、右に命のつながりをとらえ直すことばを置きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「絶やしてはならない 緒方洪庵」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「絶やしてはならない」が読むカギ
- 命は過去から受け継ぎ、未来へ手渡すもの
- 美談で終わらず、命のつながりを問う
『絶やしてはならない 緒方洪庵』のよくある質問
Q. 『絶やしてはならない 緒方洪庵』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『絶やしてはならない 緒方洪庵』のあらすじは?
A. 江戸時代末期の医師・緒方洪庵は、天然痘から人々を守るため、種痘のもとになる痘苗を求めます。除痘館を開きますが、根拠のない悪評で来る人が途絶えます。それでも洪庵は自らお金を出し、「一日に一人でもいい」と種痘を続けました。
Q. 『絶やしてはならない 緒方洪庵』の授業のねらいは?
A. 命を守る=目の前の一人を救うという考えから、命は過去から受け継ぎ未来へ手渡すものという考えへ深めることです。授業の前は、命を守ることを「目の前の一人を救うこと」と考えがちです。授業の後は、命が過去から受け継がれ、未来へ手渡されていくものだと気づき、自分の命もつながれてきたと感じられることがゴールです。
Q. 『絶やしてはならない 緒方洪庵』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「洪庵が絶やさなかったのは、痘苗だけだろうか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、粘り強さをたたえる美談で終わりがちです。題名の「絶やしてはならない」を問い直すと、洪庵が守ろうとした命のつながりに、生徒が時間の広がりの中で目を向けます。
Q. 『絶やしてはならない 緒方洪庵』の板書計画は?
A. 板書は、左に「続ける?やめる?」という生徒のいまの考え、中央に一人分の種痘を続けた理由の話し合い、右に命のつながりをとらえ直すことばを置きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。












