国際貢献の授業が「村人は立派だった」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、村人を英雄にしすぎるというよくある失敗をさけ、等身大の人として見る切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『エルトゥールル号の遭難』(中学1年・道徳/国際理解、国際貢献)
- あらすじ:明治二十三年、和歌山県串本町の沖でトルコの軍艦が嵐で沈み、六百人余りが海に投げ出されます。樫野の人々は、食料がわずかしかない中で、貴重なニワトリまで差し出して助けました。日本とトルコの友好の原点となる実話です。
- ねらい:国際貢献=遠い国の大きな話 → 目の前の一人を同じ人間として大切に。国や言葉がちがっても、困っている人を同じ人間として尊重する
- おすすめの発問:村人は、特別に立派な人たちだったのだろうか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
エルトゥールル号の遭難のあらすじ(どんなお話?)

明治二十三年、和歌山県串本町の沖でトルコの軍艦が嵐で沈み、六百人余りが海に投げ出されます。樫野の人々は、食料がわずかしかない中で、貴重なニワトリまで差し出して助けました。日本とトルコの友好の原点となる実話です。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「国際貢献は遠い外交の話」という考えです。授業の後は、国や言葉がちがっても、目の前の一人を同じ人間として大切にする心が国際理解の出発点だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、村人をたたえて終わりがちです。「特別に立派な人だったのか」と問うと、苦しむ人を前に思わず体が動いた人間らしさが見え、生徒が「自分にもできるか」とゆれながら考えられます。
4コマで見る「移動教室」

言葉が通じない相手には、つい「自分には無理」と思ってしまいます。ユイも特別な人ではありません。困っている様子を見て、思わず手まねきしただけです。等身大の一歩を、教室の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に国際理解、国際貢献をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「エルトゥールル号の遭難」【国際理解、国際貢献】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 村人を英雄にしすぎないで問う
- 苦しむ人を前に、思わず体が動いた
- 同じ人間として、目の前の一人を大切に
『エルトゥールル号の遭難』のよくある質問
Q. 『エルトゥールル号の遭難』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「国際理解、国際貢献」です。
Q. 『エルトゥールル号の遭難』のあらすじは?
A. 明治二十三年、和歌山県串本町の沖でトルコの軍艦が嵐で沈み、六百人余りが海に投げ出されます。樫野の人々は、食料がわずかしかない中で、貴重なニワトリまで差し出して助けました。日本とトルコの友好の原点となる実話です。
Q. 『エルトゥールル号の遭難』の授業のねらいは?
A. 国際貢献=遠い国の大きな話という考えから、目の前の一人を同じ人間として大切にという考えへ深めることです。授業の前は「国際貢献は遠い外交の話」という考えです。授業の後は、国や言葉がちがっても、目の前の一人を同じ人間として大切にする心が国際理解の出発点だと気づくことがゴールです。
Q. 『エルトゥールル号の遭難』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「村人は、特別に立派な人たちだったのだろうか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、村人をたたえて終わりがちです。「特別に立派な人だったのか」と問うと、苦しむ人を前に思わず体が動いた人間らしさが見え、生徒が「自分にもできるか」とゆれながら考えられます。
Q. 『エルトゥールル号の遭難』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に国際理解、国際貢献をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












