いじめの授業が「いじめはよくない」の確認で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、つい「悪い一匹」を探してしまう、よくある失敗を手がかりに、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『さかなのなみだ』(中学1年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:魚類学者の筆者による随筆です。メジナは広い海では群れて泳ぐのに、せまい水槽では一匹を仲間はずれにし、その魚を移すと別の一匹を標的にします。筆者は中学時代の部活動での経験を重ね、広い海へ出てみようと呼びかけます。
- ねらい:いじめ=悪い人がいるから起きる → 集団のあり方は一人ひとりの行動で変わる。犯人探しより、せまい「水槽」を広げる行動を選ぶ
- おすすめの発問:「悪い一匹」を探すだけでいじめは終わるだろうか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
さかなのなみだのあらすじ(どんなお話?)

魚類学者の筆者による随筆です。メジナは広い海では群れて泳ぐのに、せまい水槽では一匹を仲間はずれにし、その魚を移すと別の一匹を標的にします。筆者は中学時代の部活動での経験を重ね、広い海へ出てみようと呼びかけます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「いじめは悪い子がいるから起きる」という見方です。授業の後は、せまい環境が問題を生むことに気づき、集団の一員として自分にも「広い海」を差し出せると自覚できることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに魚や筆者の気持ちを聞くと、同情で止まりがちです。「悪い一匹を探す」というよくある考え方を問い直すと、環境に目が向き、自分にもできる行動が見えてきます。
4コマで見る「班の空気」

一人を注意しても、空気が変わらなければ同じことが起きます。だれかが輪を少し開く行動が、班の「水槽」を広げるきっかけになります。
板書計画は3つのエリア

左にいじめについての今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した集団の考えを書きます。「いじめっ子か、水槽か」をくらべる板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「さかなのなみだ」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「いじめはよくない」の確認で終わらせない
- 「悪い一匹」探しの考え方を問い直す
- 集団のあり方は一人ひとりの行動で変わる
『さかなのなみだ』のよくある質問
Q. 『さかなのなみだ』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『さかなのなみだ』のあらすじは?
A. 魚類学者の筆者による随筆です。メジナは広い海では群れて泳ぐのに、せまい水槽では一匹を仲間はずれにし、その魚を移すと別の一匹を標的にします。筆者は中学時代の部活動での経験を重ね、広い海へ出てみようと呼びかけます。
Q. 『さかなのなみだ』の授業のねらいは?
A. いじめ=悪い人がいるから起きるという考えから、集団のあり方は一人ひとりの行動で変わるという考えへ深めることです。授業の前は「いじめは悪い子がいるから起きる」という見方です。授業の後は、せまい環境が問題を生むことに気づき、集団の一員として自分にも「広い海」を差し出せると自覚できることがゴールです。
Q. 『さかなのなみだ』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「「悪い一匹」を探すだけでいじめは終わるだろうか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに魚や筆者の気持ちを聞くと、同情で止まりがちです。「悪い一匹を探す」というよくある考え方を問い直すと、環境に目が向き、自分にもできる行動が見えてきます。
Q. 『さかなのなみだ』の板書計画は?
A. 左にいじめについての今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した集団の考えを書きます。「いじめっ子か、水槽か」をくらべる板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












