「国――王貞治」が「悩みを乗り越えた偉人」の美談で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、王さんが悩んでいた「前」と、違いを受け入れた「後」に注目して、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『国――王貞治』(中学2年・道徳/国際理解、国際親善)
- あらすじ:王さんは日本で生まれ育ち、日本の球界で活躍しながらも、日の丸を背負えない立場に複雑な思いを抱いてきました。やがて国籍やルーツの違いを、どちらかを選ぶものではなく自分をつくる一部として受け入れていきます。
- ねらい:国=どちらか一つを選ぶもの → 違いを認め尊重し合う心が大切。どの国に属するか以上に、互いの違いを認め合い尊重し合う心が大切
- おすすめの発問:悩んでいた頃と今で、王さんの「国」はどう変わった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
国――王貞治のあらすじ(どんなお話?)

王さんは日本で生まれ育ち、日本の球界で活躍しながらも、日の丸を背負えない立場に複雑な思いを抱いてきました。やがて国籍やルーツの違いを、どちらかを選ぶものではなく自分をつくる一部として受け入れていきます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「国はどちらか一つに属するもの」と考えがちです。授業の後は、大切なのはどの国に属しているかより、互いの違いを認め合い尊重し合う心だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、悩みと成功を並べて美談で終わりがちです。前と後をくらべると、悩みの深さと、違いを引き受けて生きた強さの両方が見えてきます。
4コマで見る「交流会の紹介」

「どちらか」を選ばなくても、二つとも自分の一部です。違いを認め合うと、それはクラスの豊かさに変わります。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「あなたは何人?」へのいまの考え、中央に王さんがなぜ国境を超えて愛されたかの話し合い、右に違いを認め合う心のとらえ直しを置きます。予想される反応はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「国――王貞治」【国際理解、国際親善】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 美談で終わらせず、悩みの深さにもふれる
- 悩んでいた前と、受け入れた後をくらべる
- 大切なのは、違いを認め合い尊重し合う心
『国――王貞治』のよくある質問
Q. 『国――王貞治』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「国際理解、国際親善」です。
Q. 『国――王貞治』のあらすじは?
A. 王さんは日本で生まれ育ち、日本の球界で活躍しながらも、日の丸を背負えない立場に複雑な思いを抱いてきました。やがて国籍やルーツの違いを、どちらかを選ぶものではなく自分をつくる一部として受け入れていきます。
Q. 『国――王貞治』の授業のねらいは?
A. 国=どちらか一つを選ぶものという考えから、違いを認め尊重し合う心が大切という考えへ深めることです。授業の前は「国はどちらか一つに属するもの」と考えがちです。授業の後は、大切なのはどの国に属しているかより、互いの違いを認め合い尊重し合う心だと気づくことがゴールです。
Q. 『国――王貞治』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「悩んでいた頃と今で、王さんの「国」はどう変わった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、悩みと成功を並べて美談で終わりがちです。前と後をくらべると、悩みの深さと、違いを引き受けて生きた強さの両方が見えてきます。
Q. 『国――王貞治』の板書計画は?
A. 板書は、左に「あなたは何人?」へのいまの考え、中央に王さんがなぜ国境を超えて愛されたかの話し合い、右に違いを認め合う心のとらえ直しを置きます。予想される反応はnoteで紹介しています。












