「北川さんの悩み」で、解決の場面が書かれていないことにとまどっていませんか。この記事では、もやもやしていた「前」と、にこやかな一か月「後」に注目して、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『北川さんの悩み』(中学2年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:班長の北川さんは、動作がゆっくりな関さんの清掃が終わるのを待つため、いつも予定に遅れて困っています。代わりにやると声をかけても、関さんは自分でやりたいと断ります。ところが一か月後、二人はにこやかに掃除をしていました。
- ねらい:親切=相手の代わりにすること → 相手の大切なものを知り同じゴールを探す。立場がちがったままでも、相手の大切なものを知れば同じゴールが見つかる
- おすすめの発問:一か月の間に、二人に何があったのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
北川さんの悩みのあらすじ(どんなお話?)

班長の北川さんは、動作がゆっくりな関さんの清掃が終わるのを待つため、いつも予定に遅れて困っています。代わりにやると声をかけても、関さんは自分でやりたいと断ります。ところが一か月後、二人はにこやかに掃除をしていました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「代わりにやってあげるのが親切」と考えがちです。授業の後は、相手が大切にしているものを知り、立場がちがっても同じゴールを探せると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

この教材は、解決の場面が書かれていないのが特徴です。前と後のあいだを想像させると、生徒が二人の言い分をもとに、実際に話し合って考えはじめます。
4コマで見る「ポスターづくり」

よかれと思った親切が、相手の思いとすれちがうことがあります。相手の大切なものを聞くと、同じゴールに向かって動けます。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に北川さんと関さんの言い分の整理、中央に一か月後の二人の姿の理由を考える話し合い、右に資料の「共通のゴール」を使ったとらえ直しを置きます。発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「北川さんの悩み」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 二人の言い分は、どちらも筋が通っている
- 書かれていない「一か月」を想像させる
- 立場がちがっても、同じゴールは見つかる
『北川さんの悩み』のよくある質問
Q. 『北川さんの悩み』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『北川さんの悩み』のあらすじは?
A. 班長の北川さんは、動作がゆっくりな関さんの清掃が終わるのを待つため、いつも予定に遅れて困っています。代わりにやると声をかけても、関さんは自分でやりたいと断ります。ところが一か月後、二人はにこやかに掃除をしていました。
Q. 『北川さんの悩み』の授業のねらいは?
A. 親切=相手の代わりにすることという考えから、相手の大切なものを知り同じゴールを探すという考えへ深めることです。授業の前は「代わりにやってあげるのが親切」と考えがちです。授業の後は、相手が大切にしているものを知り、立場がちがっても同じゴールを探せると気づくことがゴールです。
Q. 『北川さんの悩み』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「一か月の間に、二人に何があったのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。この教材は、解決の場面が書かれていないのが特徴です。前と後のあいだを想像させると、生徒が二人の言い分をもとに、実際に話し合って考えはじめます。
Q. 『北川さんの悩み』の板書計画は?
A. 板書は、左に北川さんと関さんの言い分の整理、中央に一か月後の二人の姿の理由を考える話し合い、右に資料の「共通のゴール」を使ったとらえ直しを置きます。発問の順番はnoteで紹介しています。












