「間違いを許してあげよう」という上から目線の授業になってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな一夫さんの一言に光を当てて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『注文をまちがえる料理店』(中学2年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:小国さんは、ホールの従業員が全員認知症の当事者という二日間限定のレストランを開きます。「わざと間違える仕掛け」を入れるかで議論が割れますが、泰子さんの夫・一夫さんの一言で方向が決まりました。当日は間違えても誰も指摘せず、笑い合います。
- ねらい:寛容=間違いを許してあげること → 寛容は相手を対等に受け入れること。受け入れることの奥には、相手を対等な人として大切にする敬意がある
- おすすめの発問:一夫さんの一言でみんなは何に気づいたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
注文をまちがえる料理店のあらすじ(どんなお話?)

小国さんは、ホールの従業員が全員認知症の当事者という二日間限定のレストランを開きます。「わざと間違える仕掛け」を入れるかで議論が割れますが、泰子さんの夫・一夫さんの一言で方向が決まりました。当日は間違えても誰も指摘せず、笑い合います。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、寛容を「失敗を許してあげること」と上から考えがちです。授業の後は、受け入れることの奥に相手を対等な存在として尊重する敬意があると気づき、広い心で他者と関わろうとすることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに気持ちを聞くと、「笑顔になれてよかった」で終わりがちです。見落とされがちな一夫さんの一言に目を向けて問うと、受け入れる側の善意が相手の痛みに気づいていない落とし穴が見えてきます。
4コマで見る「音読の時間」

笑う側に悪気がなくても、間違えた側はつらいもの。ミオの一言は、一夫さんの言葉と同じように、受け入れる側が相手の痛みに気づくきっかけになります。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「誰かの間違いに出会ったとき」の今の気持ち、中央に受け入れることと最善を尽くすことの関係、右に寛容の奥にある敬意と対等さを置きます。全体の板書例はnoteの指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「注文をまちがえる料理店」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「許してあげよう」で終わらせない
- 一夫さんの一言から立場を考える
- 寛容の奥にある敬意に気づく
『注文をまちがえる料理店』のよくある質問
Q. 『注文をまちがえる料理店』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『注文をまちがえる料理店』のあらすじは?
A. 小国さんは、ホールの従業員が全員認知症の当事者という二日間限定のレストランを開きます。「わざと間違える仕掛け」を入れるかで議論が割れますが、泰子さんの夫・一夫さんの一言で方向が決まりました。当日は間違えても誰も指摘せず、笑い合います。
Q. 『注文をまちがえる料理店』の授業のねらいは?
A. 寛容=間違いを許してあげることという考えから、寛容は相手を対等に受け入れることという考えへ深めることです。授業の前は、寛容を「失敗を許してあげること」と上から考えがちです。授業の後は、受け入れることの奥に相手を対等な存在として尊重する敬意があると気づき、広い心で他者と関わろうとすることがゴールです。
Q. 『注文をまちがえる料理店』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「一夫さんの一言でみんなは何に気づいたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに気持ちを聞くと、「笑顔になれてよかった」で終わりがちです。見落とされがちな一夫さんの一言に目を向けて問うと、受け入れる側の善意が相手の痛みに気づいていない落とし穴が見えてきます。
Q. 『注文をまちがえる料理店』の板書計画は?
A. 板書は、左に「誰かの間違いに出会ったとき」の今の気持ち、中央に受け入れることと最善を尽くすことの関係、右に寛容の奥にある敬意と対等さを置きます。全体の板書例はnoteの指導案で紹介しています。












