命の授業が「命は大切」という言葉だけで終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな「弟を見つめる両親」に目を向ける切り口で、ちえさんが自分の命に気づく授業の流れを図で紹介します。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『おとうとの たんじょう』(小学2年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:ちえさんの家に弟の健太が生まれます。そっとさわると、小さな手はやわらかくてあたたかく、あくびや足の動きが生きているサインに見えてきます。うれしそうな両親の顔を見て、ちえさんは自分も大事に育てられてきたと気づきます。
- ねらい:命は大切=ひとつしかないから → わたしの命も喜ばれ、大事にされてきた。大事にされてきたと感じられると、ほかの命も大事にしたくなる
- おすすめの発問:弟を見つめる両親の顔は、ちえに何を教えた?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
おとうとの たんじょうのあらすじ(どんなお話?)

ちえさんの家に弟の健太が生まれます。そっとさわると、小さな手はやわらかくてあたたかく、あくびや足の動きが生きているサインに見えてきます。うれしそうな両親の顔を見て、ちえさんは自分も大事に育てられてきたと気づきます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「命はひとつだから大切」という知識です。授業の後は、自分の命も生まれたときから喜ばれ、大事にされてきたと実感できることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、弟のかわいさで終わりがちです。弟を見つめる両親に目を向けると、ちえさんの目が弟から自分へと向きを変える場面を、子どもがお話全体から考えはじめます。
4コマで見る「赤ちゃんの写真」

生まれたときのことは、自分ではおぼえていません。写真の中で笑う家の人の顔に気づくと、自分が待たれ、喜ばれてきたことが見えてきます。両親のまなざしを、教室の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に命のつながりをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 2年『おとうとの たんじょう』【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 弟を見つめる両親が、見落とされがちなカギ
- 自分の命も大事にされてきたと実感する
- 見る・さわる・聞くの手がかりを確かめる
『おとうとの たんじょう』のよくある質問
Q. 『おとうとの たんじょう』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学2年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『おとうとの たんじょう』のあらすじは?
A. ちえさんの家に弟の健太が生まれます。そっとさわると、小さな手はやわらかくてあたたかく、あくびや足の動きが生きているサインに見えてきます。うれしそうな両親の顔を見て、ちえさんは自分も大事に育てられてきたと気づきます。
Q. 『おとうとの たんじょう』の授業のねらいは?
A. 命は大切=ひとつしかないからという考えから、わたしの命も喜ばれ、大事にされてきたという考えへ深めることです。授業の前は「命はひとつだから大切」という知識です。授業の後は、自分の命も生まれたときから喜ばれ、大事にされてきたと実感できることがゴールです。
Q. 『おとうとの たんじょう』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「弟を見つめる両親の顔は、ちえに何を教えた?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、弟のかわいさで終わりがちです。弟を見つめる両親に目を向けると、ちえさんの目が弟から自分へと向きを変える場面を、子どもがお話全体から考えはじめます。
Q. 『おとうとの たんじょう』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に命のつながりをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












