公正の授業が「困っている人を助けよう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、題名の「小さな」ということばを手がかりに、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『小さな出来事』(中学3年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:知識も地位もある「私」は、人力車のかじ棒に引っかかって倒れた老婆を見て、うそだと決めつけ、先を急がせようとします。車夫はためらわず老婆を助け起こし、交番へ向かいます。その後ろ姿は、急に大きく見えました。
- ねらい:人の大きさ=地位や知識 → 人の大きさはだまって正しくする姿。公正な社会をつくるのは、目の前の人を放っておかないふつうの行い
- おすすめの発問:この出来事は、本当に「小さな」出来事だった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
小さな出来事のあらすじ(どんなお話?)

知識も地位もある「私」は、人力車のかじ棒に引っかかって倒れた老婆を見て、うそだと決めつけ、先を急がせようとします。車夫はためらわず老婆を助け起こし、交番へ向かいます。その後ろ姿は、急に大きく見えました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「立派な人が社会をよくする」という見方です。授業の後は、人の本当の大きさは肩書きではなく、だれも見ていなくても正しいことをする行いに表れると気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、車夫への感心で終わりがちです。題名の「小さな」を問うと、ささいに見える出来事の中に人の大きさと小ささが見え、公正な社会をつくるふつうの行いに目が向きます。
4コマで見る「落とし物」

だれも見ていない小さな場面にこそ、その人の大きさが表れます。迷わず動く背中は、見ている人の心も動かします。題名の「小さな」を、学校の廊下の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正・公平の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「小さな出来事」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「小さな」が、読みのカギになる
- 人の大きさは、肩書きでなく行いに表れる
- 公正な社会は、ふつうの行いがつくる
『小さな出来事』のよくある質問
Q. 『小さな出来事』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『小さな出来事』のあらすじは?
A. 知識も地位もある「私」は、人力車のかじ棒に引っかかって倒れた老婆を見て、うそだと決めつけ、先を急がせようとします。車夫はためらわず老婆を助け起こし、交番へ向かいます。その後ろ姿は、急に大きく見えました。
Q. 『小さな出来事』の授業のねらいは?
A. 人の大きさ=地位や知識という考えから、人の大きさはだまって正しくする姿という考えへ深めることです。授業の前は「立派な人が社会をよくする」という見方です。授業の後は、人の本当の大きさは肩書きではなく、だれも見ていなくても正しいことをする行いに表れると気づけることがゴールです。
Q. 『小さな出来事』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「この出来事は、本当に「小さな」出来事だった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、車夫への感心で終わりがちです。題名の「小さな」を問うと、ささいに見える出来事の中に人の大きさと小ささが見え、公正な社会をつくるふつうの行いに目が向きます。
Q. 『小さな出来事』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正・公平の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












