相互理解の授業が「どっちが悪い?」の話し合いになってしまうことはありませんか。この記事では、題名の「×」を手がかりに、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『かしたつもり×もらったつもり』(小学3年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:工事の音のせいで、れんの「かしてあげる」は、だいちには「あげる」と聞こえました。二人はけんかになり、本は公園のベンチにおかれたまま。雨の中、本にさしかけられただいちのかさを見たれんは、ずぶぬれのだいちを追いかけます。
- ねらい:けんか=悪い方が謝るもの → 相手にも相手の思いがある。どちらが悪いかではなく、相手のわけや気持ちを分かろうとする
- おすすめの発問:題名の「×」は、二人の何を表している?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
かしたつもり×もらったつもりのあらすじ(どんなお話?)

工事の音のせいで、れんの「かしてあげる」は、だいちには「あげる」と聞こえました。二人はけんかになり、本は公園のベンチにおかれたまま。雨の中、本にさしかけられただいちのかさを見たれんは、ずぶぬれのだいちを追いかけます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、けんかは悪い方が謝れば終わり、という見方です。授業の後は、二人ともうそはついていないと気づき、相手の思いを分かろうとすることの大切さが分かることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、どちらか一人の気持ちを追う授業になりがちです。題名の「×」に目を向けると、二人の思いがすれちがっていたことを、子どもがお話全体から考えはじめます。
4コマで見る「教室の×」

すれちがいは、どちらかの悪意ではなく、思いちがいから生まれることがよくあります。相手のわけが見えると、気持ちがほどけます。お話の「×」を、教室の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に分かり合うことをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。発問の順番とくわしい板書はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 3年『かしたつもり×もらったつもり』【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「×」が、すれちがいの正体を表す
- けんかは、どちらが悪いかだけでは解けない
- 一人の気持ちより、題名から二人を問う
『かしたつもり×もらったつもり』のよくある質問
Q. 『かしたつもり×もらったつもり』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学3年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『かしたつもり×もらったつもり』のあらすじは?
A. 工事の音のせいで、れんの「かしてあげる」は、だいちには「あげる」と聞こえました。二人はけんかになり、本は公園のベンチにおかれたまま。雨の中、本にさしかけられただいちのかさを見たれんは、ずぶぬれのだいちを追いかけます。
Q. 『かしたつもり×もらったつもり』の授業のねらいは?
A. けんか=悪い方が謝るものという考えから、相手にも相手の思いがあるという考えへ深めることです。授業の前は、けんかは悪い方が謝れば終わり、という見方です。授業の後は、二人ともうそはついていないと気づき、相手の思いを分かろうとすることの大切さが分かることがゴールです。
Q. 『かしたつもり×もらったつもり』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「題名の「×」は、二人の何を表している?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、どちらか一人の気持ちを追う授業になりがちです。題名の「×」に目を向けると、二人の思いがすれちがっていたことを、子どもがお話全体から考えはじめます。
Q. 『かしたつもり×もらったつもり』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に分かり合うことをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。発問の順番とくわしい板書はnoteで紹介しています。












