「命は大切」で授業が終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では「もし自分が村長だったら」と考えながら、教材の流れと授業のゴール、問い方のコツを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『水辻村の決断』(中学2年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:三百年以上前、地震と津波で大きな被害を受けた海辺の村で、村人たちは高い場所へ村ごと引っこすかを話し合います。漁業の暮らし、家族を失った悲しみ、先祖の土地への思いから、意見は真っ二つに。村長は考えぬいた末に、自分の答えを立て札に書きます。
- ねらい:命を守る=危険からにげること → 命を守るとは暮らしや絆、未来も守ること。どちらの立場も、守りたい命の中身がちがうだけで願いは同じ
- おすすめの発問:もし自分が村長なら何を大切に決めるだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
水辻村の決断のあらすじ(どんなお話?)

三百年以上前、地震と津波で大きな被害を受けた海辺の村で、村人たちは高い場所へ村ごと引っこすかを話し合います。漁業の暮らし、家族を失った悲しみ、先祖の土地への思いから、意見は真っ二つに。村長は考えぬいた末に、自分の答えを立て札に書きます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、「命を守る=危険からにげること」と考えがちです。授業の後は、命を守ることには、その命を支える暮らしや絆、未来へつなぐことまでふくまれると気づき、生命を多面的に尊重できることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに気持ちを聞くと、「命がいちばん」で話が止まりがちです。村長の立場で全体を見て問うと、どちらが正しいかではなく、対立の奥にある「大切な命を守りたい」という共通の願いに目が向きます。
4コマで見る「練習日問題」

意見が正反対でも、根っこの願いは同じことがあります。ミオの一言で、話し合いは「どちらが正しいか」から「何を守りたいか」へ変わりました。村長の立場で考えるときのヒントになります。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に村人それぞれの意見と大切にしているもの、中央にどちらも命を守りたいのに答えが分かれる理由、右に命の連続性と有限性を置きます。発問の流れと板書の全体は、noteの指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「水辻村の決断」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「命は大切」で終わらせない
- 「もし自分が村長なら」で考える
- 命を守る意味を多面的にとらえる
『水辻村の決断』のよくある質問
Q. 『水辻村の決断』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『水辻村の決断』のあらすじは?
A. 三百年以上前、地震と津波で大きな被害を受けた海辺の村で、村人たちは高い場所へ村ごと引っこすかを話し合います。漁業の暮らし、家族を失った悲しみ、先祖の土地への思いから、意見は真っ二つに。村長は考えぬいた末に、自分の答えを立て札に書きます。
Q. 『水辻村の決断』の授業のねらいは?
A. 命を守る=危険からにげることという考えから、命を守るとは暮らしや絆、未来も守ることという考えへ深めることです。授業の前は、「命を守る=危険からにげること」と考えがちです。授業の後は、命を守ることには、その命を支える暮らしや絆、未来へつなぐことまでふくまれると気づき、生命を多面的に尊重できることがゴールです。
Q. 『水辻村の決断』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もし自分が村長なら何を大切に決めるだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに気持ちを聞くと、「命がいちばん」で話が止まりがちです。村長の立場で全体を見て問うと、どちらが正しいかではなく、対立の奥にある「大切な命を守りたい」という共通の願いに目が向きます。
Q. 『水辻村の決断』の板書計画は?
A. 板書は、左に村人それぞれの意見と大切にしているもの、中央にどちらも命を守りたいのに答えが分かれる理由、右に命の連続性と有限性を置きます。発問の流れと板書の全体は、noteの指導案で紹介しています。












