震災の実話が「すごい人の美談」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、乗客をまとめて導いた吉村じゅん査にも目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『二十分間の出来事』(小学5年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:震災の日、電車に乗っていた二人のじゅん査は、高台の役場への避難を決めます。吉村じゅん査は乗客をまとめて導き、齋藤じゅん査は残ろうとした女性を説得して付きそいました。乗客は全員、無事に避難できました。
- ねらい:命を守る=多くの人を助ける → 一人の命も多くの命と同じ重さ。命に大小はない。だから二人とも、だれも見捨てなかった
- おすすめの発問:吉村じゅん査は、何を守ったのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
二十分間の出来事のあらすじ(どんなお話?)

震災の日、電車に乗っていた二人のじゅん査は、高台の役場への避難を決めます。吉村じゅん査は乗客をまとめて導き、齋藤じゅん査は残ろうとした女性を説得して付きそいました。乗客は全員、無事に避難できました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「たくさんの人を助けるのがえらい」という見方です。授業の後は、一人の命も多くの命と同じように重いと感じ、自分や身近な人の命につなげて考えるのがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、こわさや安心の気持ちで止まりがちです。吉村じゅん査にも目を向けると、多くの命と一人の命のどちらも守ったことが見え、命の重さを子どもが考えはじめます。
4コマで見る「避難訓練」

訓練でも、一人一人の命を思う心は表れます。だれか一人をおいていかないことが、全員無事につながります。お話の二人のじゅん査の役割を、教室の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 5年『二十分間の出来事』【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- もう一人の吉村じゅん査にも目を向ける
- 一人の命も、多くの命と同じように重い
- 場面発問より、人物から全体を問う
『二十分間の出来事』のよくある質問
Q. 『二十分間の出来事』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学5年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『二十分間の出来事』のあらすじは?
A. 震災の日、電車に乗っていた二人のじゅん査は、高台の役場への避難を決めます。吉村じゅん査は乗客をまとめて導き、齋藤じゅん査は残ろうとした女性を説得して付きそいました。乗客は全員、無事に避難できました。
Q. 『二十分間の出来事』の授業のねらいは?
A. 命を守る=多くの人を助けるという考えから、一人の命も多くの命と同じ重さという考えへ深めることです。授業の前は「たくさんの人を助けるのがえらい」という見方です。授業の後は、一人の命も多くの命と同じように重いと感じ、自分や身近な人の命につなげて考えるのがゴールです。
Q. 『二十分間の出来事』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「吉村じゅん査は、何を守ったのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、こわさや安心の気持ちで止まりがちです。吉村じゅん査にも目を向けると、多くの命と一人の命のどちらも守ったことが見え、命の重さを子どもが考えはじめます。
Q. 『二十分間の出来事』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












