いじめを扱う教材で、「トラヴィスたちはすごい」と授業が終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、よくある失敗をさけるポイントを中心に、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『明日、みんなで着よう』(中学2年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:カナダで、ピンクのシャツを着て登校した男子生徒がからかわれ、家に帰ってしまいます。話を聞いた上級生のトラヴィスは友人と相談し、ピンクのシャツを買って「明日、ピンクを着よう」と呼びかけました。翌日、300人以上がピンクを身につけて登校します。
- ねらい:正義=勇気ある人がすること → 正義はいろいろな見方から生まれる。立場を考えるほど「いじめは許せない」という思いが内側からわく
- おすすめの発問:「みんな同じ」は本当に公平なのだろうか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
明日、みんなで着ようのあらすじ(どんなお話?)

カナダで、ピンクのシャツを着て登校した男子生徒がからかわれ、家に帰ってしまいます。話を聞いた上級生のトラヴィスは友人と相談し、ピンクのシャツを買って「明日、ピンクを着よう」と呼びかけました。翌日、300人以上がピンクを身につけて登校します。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、正義を「特別に勇気のある人がすること」と遠くに感じがちです。授業の後は、それぞれの立場からいろいろな見方で考えることで、公平さを大切にする思いが内側から生まれると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに気持ちを聞くと、「2人はすごい」という自分と切りはなした感想になりがちです。「みんな同じ」という学校でよく聞く言葉を問い直すと、偏見や公平さを自分たちの問題として考えられます。
4コマで見る「ピンクの筆箱」

「からかうのはよくない」と言うだけでは、心はなかなか動きません。ミオのように「決めつけていないか」と見方を変える一言が、公平さを内側から育てます。教材を扱う前には、学級の実態への配慮も大切です。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「みんな同じ」についての今の考え、中央にいろいろな立場から考えた意見、右にとらえ直した公平・公正の意味を置きます。発問の流れと板書の全体は、noteの指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「明日、みんなで着よう」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「2人はすごい」で終わらせない
- 「みんな同じ」から公平さを考える
- 立場を考えることが正義の土台になる
『明日、みんなで着よう』のよくある質問
Q. 『明日、みんなで着よう』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『明日、みんなで着よう』のあらすじは?
A. カナダで、ピンクのシャツを着て登校した男子生徒がからかわれ、家に帰ってしまいます。話を聞いた上級生のトラヴィスは友人と相談し、ピンクのシャツを買って「明日、ピンクを着よう」と呼びかけました。翌日、300人以上がピンクを身につけて登校します。
Q. 『明日、みんなで着よう』の授業のねらいは?
A. 正義=勇気ある人がすることという考えから、正義はいろいろな見方から生まれるという考えへ深めることです。授業の前は、正義を「特別に勇気のある人がすること」と遠くに感じがちです。授業の後は、それぞれの立場からいろいろな見方で考えることで、公平さを大切にする思いが内側から生まれると気づくことがゴールです。
Q. 『明日、みんなで着よう』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「「みんな同じ」は本当に公平なのだろうか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに気持ちを聞くと、「2人はすごい」という自分と切りはなした感想になりがちです。「みんな同じ」という学校でよく聞く言葉を問い直すと、偏見や公平さを自分たちの問題として考えられます。
Q. 『明日、みんなで着よう』の板書計画は?
A. 板書は、左に「みんな同じ」についての今の考え、中央にいろいろな立場から考えた意見、右にとらえ直した公平・公正の意味を置きます。発問の流れと板書の全体は、noteの指導案で紹介しています。












