生命の尊さの授業が「田中さんはえらい」という美談で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、適合の電話を受ける前と後で田中さんがどう変わったかに目を向けて、命の支え合いを考える流れを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『決断! 骨髄バンク移植第一号』(中学1年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:骨髄バンクに登録したことを忘れていた田中重勝さんに、患者と型が適合したという連絡が来ます。田中さんは迷いながらも、家族に人の役に立つんだと語り、提供を決めます。一九八九年、日本初の骨髄バンクによる移植手術が行われました。
- ねらい:命を救う=えらい人の美談 → 命は支え合う人のつながりの中で輝く。顔も知らない相手の命を思う心が、支える側の生き方も変えていく
- おすすめの発問:電話の前と後で、田中さんの何が変わった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
決断! 骨髄バンク移植第一号のあらすじ(どんなお話?)

骨髄バンクに登録したことを忘れていた田中重勝さんに、患者と型が適合したという連絡が来ます。田中さんは迷いながらも、家族に人の役に立つんだと語り、提供を決めます。一九八九年、日本初の骨髄バンクによる移植手術が行われました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「人助けはえらい」という美談の受け止めです。授業の後は、悩みながらの決断の中に、命を支え合うことの重さと尊さを見つけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに気持ちを聞くと、「えらい」「こわい」で美談のまま終わりがちです。電話の前と後の田中さんをくらべると、命を支えることが支える側の生き方まで変えると見えてきます。
4コマで見る「知らない人へ」

顔も知らない相手のために動くのは、なかなか自分ごとになりません。だれかの暮らしとつながっていると知ったとき、見え方が変わります。田中さんの決断の考え方を、学校の募金活動に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さの意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「決断! 骨髄バンク移植第一号」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 電話の前と後の田中さんをくらべる
- 命は、支え合うつながりの中で輝く
- 美談でなく、悩みながらの決断を見る
『決断! 骨髄バンク移植第一号』のよくある質問
Q. 『決断! 骨髄バンク移植第一号』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『決断! 骨髄バンク移植第一号』のあらすじは?
A. 骨髄バンクに登録したことを忘れていた田中重勝さんに、患者と型が適合したという連絡が来ます。田中さんは迷いながらも、家族に人の役に立つんだと語り、提供を決めます。一九八九年、日本初の骨髄バンクによる移植手術が行われました。
Q. 『決断! 骨髄バンク移植第一号』の授業のねらいは?
A. 命を救う=えらい人の美談という考えから、命は支え合う人のつながりの中で輝くという考えへ深めることです。授業の前は「人助けはえらい」という美談の受け止めです。授業の後は、悩みながらの決断の中に、命を支え合うことの重さと尊さを見つけることがゴールです。
Q. 『決断! 骨髄バンク移植第一号』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「電話の前と後で、田中さんの何が変わった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに気持ちを聞くと、「えらい」「こわい」で美談のまま終わりがちです。電話の前と後の田中さんをくらべると、命を支えることが支える側の生き方まで変えると見えてきます。
Q. 『決断! 骨髄バンク移植第一号』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さの意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












