ジレンマ教材が「許される/許されない」の答え合わせになってしまう、となやんでいませんか。この記事では『避難所での出来事』を見落とされがちな人物に注目する切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『避難所での出来事』(中学3年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:大地震で避難した冬の体育館で、八歳の息子が腹痛を訴えます。車で来た避難者たちには、余震や家族のために車を残したいと断られます。父は深夜、鍵が付いたままの車で息子を病院へ運び、息子は回復に向かいますが、父は自分の行為を省みます。
- ねらい:命を守る=結果がよければいい → 命を守る判断は重さと痛みをともなう。それぞれの命と事情が重なる中で、命を守ることの重さを見つめる
- おすすめの発問:車を断った人たちは、何を守ろうとしていた?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
避難所での出来事のあらすじ(どんなお話?)

大地震で避難した冬の体育館で、八歳の息子が腹痛を訴えます。車で来た避難者たちには、余震や家族のために車を残したいと断られます。父は深夜、鍵が付いたままの車で息子を病院へ運び、息子は回復に向かいますが、父は自分の行為を省みます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「助かったのだからそれでいい」という見方です。授業の後は、立場の違う人それぞれにも守りたい命があると気づき、困難な中で命を守る判断の重さを見つめられることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、父の気持ちの確認か、行為の是非の答え合わせになりがちです。車を断った人たちの側から問うと、だれもが命を守ろうとしていたと見え、命の重さを多面的に考えられます。
4コマで見る「一本のかさ」

断られると、相手が冷たいように感じてしまいます。でも、断る側にも守りたい人や事情があります。両方の思いが見えると、関わり方が変わります。お話の考え方を、放課後の身近な場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「避難所での出来事」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 車を断った人たちの事情に目を向ける
- 命と命が重なる場面を見つめる
- 結果だけでなく、判断の重さを考える
『避難所での出来事』のよくある質問
Q. 『避難所での出来事』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『避難所での出来事』のあらすじは?
A. 大地震で避難した冬の体育館で、八歳の息子が腹痛を訴えます。車で来た避難者たちには、余震や家族のために車を残したいと断られます。父は深夜、鍵が付いたままの車で息子を病院へ運び、息子は回復に向かいますが、父は自分の行為を省みます。
Q. 『避難所での出来事』の授業のねらいは?
A. 命を守る=結果がよければいいという考えから、命を守る判断は重さと痛みをともなうという考えへ深めることです。授業の前は「助かったのだからそれでいい」という見方です。授業の後は、立場の違う人それぞれにも守りたい命があると気づき、困難な中で命を守る判断の重さを見つめられることがゴールです。
Q. 『避難所での出来事』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「車を断った人たちは、何を守ろうとしていた?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、父の気持ちの確認か、行為の是非の答え合わせになりがちです。車を断った人たちの側から問うと、だれもが命を守ろうとしていたと見え、命の重さを多面的に考えられます。
Q. 『避難所での出来事』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












