生命の授業が「命は大切」の確認で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、正一君のお話の前と後をくらべる切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『たとえぼくに明日はなくとも』(中学1年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:不治の病で歩けなくなった正一君は、「どうして生まれてきたの」と泣いた少年でした。耳も口も不自由な陶芸家・館野さん夫婦が土のついた手で握手してくれた出会いを境に、残された時間を惜しむように彫刻・絵・読書・詩に打ちこみます。
- ねらい:命の尊さ=長く生きること → 命の尊さはどう輝かせて生きるか。命の長さは選べなくても、その時間をどう生きるかは選べる
- おすすめの発問:泣いていた正一君と詩を書いた正一君のちがいは?
- 板書:左「輝く人のイメージ」・中央「正一君の心の変化」・右「命を輝かせる=?」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
たとえぼくに明日はなくとものあらすじ(どんなお話?)

不治の病で歩けなくなった正一君は、「どうして生まれてきたの」と泣いた少年でした。耳も口も不自由な陶芸家・館野さん夫婦が土のついた手で握手してくれた出会いを境に、残された時間を惜しむように彫刻・絵・読書・詩に打ちこみます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「命は長さが大事」という見方です。授業の後は、命を「長さ」ではなく「輝き」でとらえ直し、精いっぱい生きることの尊さを自分の言葉で語れることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、正一君を憐れむ感想に流れがちです。泣いていた前と詩を書いた後をくらべると、出会いが生き方を変えたことが見え、自分の生き方へ問いが返ってきます。
4コマで見る「引退前の先輩」

時間に限りがあると思うと、あきらめたくなることがあります。限りがあるからこそ打ちこむ先輩の姿が、今の時間を輝かせる見方に気づかせてくれます。
板書計画は3つのエリア

左に導入で出た「命が輝いている人」のイメージ、中央に正一君の心の変化の矢印、右に中心発問への考えとまとめを書きます。詩の一節を大きく掲げる板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「たとえぼくに明日はなくとも」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「命は大切」の確認で終わらせない
- 泣いた正一君と詩を書いた正一君をくらべる
- 命の尊さは、どう輝かせて生きるかにある
『たとえぼくに明日はなくとも』のよくある質問
Q. 『たとえぼくに明日はなくとも』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『たとえぼくに明日はなくとも』のあらすじは?
A. 不治の病で歩けなくなった正一君は、「どうして生まれてきたの」と泣いた少年でした。耳も口も不自由な陶芸家・館野さん夫婦が土のついた手で握手してくれた出会いを境に、残された時間を惜しむように彫刻・絵・読書・詩に打ちこみます。
Q. 『たとえぼくに明日はなくとも』の授業のねらいは?
A. 命の尊さ=長く生きることという考えから、命の尊さはどう輝かせて生きるかという考えへ深めることです。授業の前は「命は長さが大事」という見方です。授業の後は、命を「長さ」ではなく「輝き」でとらえ直し、精いっぱい生きることの尊さを自分の言葉で語れることがゴールです。
Q. 『たとえぼくに明日はなくとも』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「泣いていた正一君と詩を書いた正一君のちがいは?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、正一君を憐れむ感想に流れがちです。泣いていた前と詩を書いた後をくらべると、出会いが生き方を変えたことが見え、自分の生き方へ問いが返ってきます。
Q. 『たとえぼくに明日はなくとも』の板書計画は?
A. 左に導入で出た「命が輝いている人」のイメージ、中央に正一君の心の変化の矢印、右に中心発問への考えとまとめを書きます。詩の一節を大きく掲げる板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












