災害の教材は、こわさを伝えるだけで終わりがちです。この記事では、題名の「てんでんこ」ということばに注目して、お話の流れと授業のゴール、命を考える問いの立て方を図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『つなみてんでんこ――走れ、上へ――』(小学3年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:2011年3月11日、学校で大きなじしんにあった「ぼく」は、お姉ちゃんに手を引かれて上へ上へと走り、生きのびます。家族は無事でしたが、家も船も流されました。夏の海で、じいちゃんは「命さえあれば」とわらいます。
- ねらい:つなみはこわいもの → 命があるからまた始められる。物はなくなってもまた作れるが、命はひとつしかない
- おすすめの発問:「てんでんこ」なのに、ぼくは一人だった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
つなみてんでんこ――走れ、上へ――のあらすじ(どんなお話?)

2011年3月11日、学校で大きなじしんにあった「ぼく」は、お姉ちゃんに手を引かれて上へ上へと走り、生きのびます。家族は無事でしたが、家も船も流されました。夏の海で、じいちゃんは「命さえあれば」とわらいます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、つなみのこわさを知るだけで終わりがちです。授業の後は、命があるからこそ、これからをつくっていけると知り、自分の命も人の命も大切に思えることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「こわかった」「よかった」の気持ち調べで終わりがちです。題名の「てんでんこ」に目を向けると、自分で守る命と、まわりに支えられた命の両方が見えて、命の重さを考えられます。
4コマで見る「ひなん訓練」

ひなん訓練は、つい「どうせ練習」と思ってしまいがちです。自分の命を守ることと、友だちと支え合うことがつながったとき、取り組み方が変わります。お話の「てんでんこ」を、学校の訓練に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に命を大切にする心をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 3年『つなみてんでんこ――走れ、上へ――』【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「てんでんこ」から命を考える
- 自分で守る命と、支えられた命の両方を見る
- 命があるから、これからをつくっていける
『つなみてんでんこ――走れ、上へ――』のよくある質問
Q. 『つなみてんでんこ――走れ、上へ――』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学3年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『つなみてんでんこ――走れ、上へ――』のあらすじは?
A. 2011年3月11日、学校で大きなじしんにあった「ぼく」は、お姉ちゃんに手を引かれて上へ上へと走り、生きのびます。家族は無事でしたが、家も船も流されました。夏の海で、じいちゃんは「命さえあれば」とわらいます。
Q. 『つなみてんでんこ――走れ、上へ――』の授業のねらいは?
A. つなみはこわいものという考えから、命があるからまた始められるという考えへ深めることです。授業の前は、つなみのこわさを知るだけで終わりがちです。授業の後は、命があるからこそ、これからをつくっていけると知り、自分の命も人の命も大切に思えることがゴールです。
Q. 『つなみてんでんこ――走れ、上へ――』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「「てんでんこ」なのに、ぼくは一人だった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「こわかった」「よかった」の気持ち調べで終わりがちです。題名の「てんでんこ」に目を向けると、自分で守る命と、まわりに支えられた命の両方が見えて、命の重さを考えられます。
Q. 『つなみてんでんこ――走れ、上へ――』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に命を大切にする心をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












