伝統文化の授業で、「日本人はすばらしい」と教えこむ形になってしまうことはありませんか。この記事では、ボランティアの人とおじいちゃんの二つのことばをくらべて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『こまったときは、おたがいさま』(小学3年・道徳/伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度)
- あらすじ:東日本大震災のあと、「ぼく」はおじいちゃんとニュースを見ています。ボランティアの人はささえ合うのは当たり前と話し、おじいちゃんは、かんたんではないと語ります。ひなんじょで分け合う人々の話にふれ、「ぼく」は「いいことばだな」と思います。
- ねらい:助け合い=当たり前のこと → おたがいさまは受けつがれてきた心。思いやりとささえ合いの心が、くらしの中で受けつがれてきたことに気づく
- おすすめの発問:かんたんではないのに、なぜ「当たり前」と言える?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
こまったときは、おたがいさまのあらすじ(どんなお話?)

東日本大震災のあと、「ぼく」はおじいちゃんとニュースを見ています。ボランティアの人はささえ合うのは当たり前と話し、おじいちゃんは、かんたんではないと語ります。ひなんじょで分け合う人々の話にふれ、「ぼく」は「いいことばだな」と思います。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、助け合いはだれでもする当たり前のこと、という見方です。授業の後は、かんたんではないささえ合いを支えてきた「おたがいさま」の心が、受けつがれてきた文化だと気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、ニュースの中の遠い話で終わりがちです。二つのことばをくらべると、かんたんではないささえ合いを支えてきた心に、子どもが目を向けはじめます。被害の様子より、ささえ合う心に焦点をしぼりましょう。
4コマで見る「おたがいさま」

こまったときに助け、助けられる関係は、身近なくらしの中にもあります。「おたがいさま」の心は、遠いニュースだけの話ではありません。お話のことばを、教室の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に受けつがれてきた心をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。発問の順番とくわしい板書はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 3年『こまったときは、おたがいさま』【伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「当たり前」と「かんたんではない」をくらべる
- おたがいさまは、受けつがれてきた心
- 遠い話にせず、身近なささえ合いにつなぐ
『こまったときは、おたがいさま』のよくある質問
Q. 『こまったときは、おたがいさま』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学3年の道徳の教材で、内容項目は「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」です。
Q. 『こまったときは、おたがいさま』のあらすじは?
A. 東日本大震災のあと、「ぼく」はおじいちゃんとニュースを見ています。ボランティアの人はささえ合うのは当たり前と話し、おじいちゃんは、かんたんではないと語ります。ひなんじょで分け合う人々の話にふれ、「ぼく」は「いいことばだな」と思います。
Q. 『こまったときは、おたがいさま』の授業のねらいは?
A. 助け合い=当たり前のことという考えから、おたがいさまは受けつがれてきた心という考えへ深めることです。授業の前は、助け合いはだれでもする当たり前のこと、という見方です。授業の後は、かんたんではないささえ合いを支えてきた「おたがいさま」の心が、受けつがれてきた文化だと気づけることがゴールです。
Q. 『こまったときは、おたがいさま』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「かんたんではないのに、なぜ「当たり前」と言える?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、ニュースの中の遠い話で終わりがちです。二つのことばをくらべると、かんたんではないささえ合いを支えてきた心に、子どもが目を向けはじめます。被害の様子より、ささえ合う心に焦点をしぼりましょう。
Q. 『こまったときは、おたがいさま』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に受けつがれてきた心をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。発問の順番とくわしい板書はnoteで紹介しています。












