よりよく生きる喜びの授業が「いい話でした」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、レンガの壁を見る前と後で「私」の何が変わるのかに注目して、教材の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『カーテンの向こう』(中学3年・道徳/よりよく生きる喜び)
- あらすじ:窓ぎわのヤコブは、カーテンの向こうの景色を語り、病室に希望をもたらしていました。「私」はそれをうらやみ、憎むようになります。ヤコブの亡きあと窓ぎわに移った「私」が見たのは、冷たいレンガの壁でした。
- ねらい:よりよく生きる=立派な人の話 → 弱さを抱えたまま人は気高くなれる。弱さを知るからこそ、それを乗りこえる気高さを信じられる
- おすすめの発問:壁を見る前と後で、「私」の何が変わったのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
カーテンの向こうのあらすじ(どんなお話?)

窓ぎわのヤコブは、カーテンの向こうの景色を語り、病室に希望をもたらしていました。「私」はそれをうらやみ、憎むようになります。ヤコブの亡きあと窓ぎわに移った「私」が見たのは、冷たいレンガの壁でした。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、ヤコブを「立派な聖人」として遠くに置きがちです。授業の後は、弱さを抱えた人間にも醜さを乗りこえる気高さがあると信じ、誇りある生き方を考えることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、ヤコブをほめ「私」を責める読みで止まりがちです。壁を見る前と後の「私」をくらべると、生徒は自分の弱さと重ね、気高さを身近な希望として考えられます。
4コマで見る「窓ぎわの席」

人をうらやむ気持ちは、だれの心にもあります。その弱さに気づいたとき、相手の行動のやさしさが見え、自分もそうありたいという気持ちが生まれます。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に導入の「誇り」のイメージ、中央にヤコブの行為と「私」の心の対比、右に人間の弱さと気高さへの気づきを置き、最後に導入へ立ち返ります。全体はnoteの指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「カーテンの向こう」【よりよく生きる喜び】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「いい話」で終わらせない
- 壁を見る前と後の「私」をくらべる
- 弱さを抱えた人にも気高さがある
『カーテンの向こう』のよくある質問
Q. 『カーテンの向こう』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「よりよく生きる喜び」です。
Q. 『カーテンの向こう』のあらすじは?
A. 窓ぎわのヤコブは、カーテンの向こうの景色を語り、病室に希望をもたらしていました。「私」はそれをうらやみ、憎むようになります。ヤコブの亡きあと窓ぎわに移った「私」が見たのは、冷たいレンガの壁でした。
Q. 『カーテンの向こう』の授業のねらいは?
A. よりよく生きる=立派な人の話という考えから、弱さを抱えたまま人は気高くなれるという考えへ深めることです。授業の前は、ヤコブを「立派な聖人」として遠くに置きがちです。授業の後は、弱さを抱えた人間にも醜さを乗りこえる気高さがあると信じ、誇りある生き方を考えることがゴールです。
Q. 『カーテンの向こう』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「壁を見る前と後で、「私」の何が変わったのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、ヤコブをほめ「私」を責める読みで止まりがちです。壁を見る前と後の「私」をくらべると、生徒は自分の弱さと重ね、気高さを身近な希望として考えられます。
Q. 『カーテンの向こう』の板書計画は?
A. 板書は、左に導入の「誇り」のイメージ、中央にヤコブの行為と「私」の心の対比、右に人間の弱さと気高さへの気づきを置き、最後に導入へ立ち返ります。全体はnoteの指導案で紹介しています。












