寛容の授業が「負けを認めよう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、特選に選ばれた村上君に目を向ける切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『どうして?』(中学3年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:俳句大会で、昨年入選した裕美は落選し、同じクラスの村上君が特選に選ばれます。納得できない裕美は会う人ごとに自分の句のほうがいいと言い、村上君に皮肉も言います。しかし村上君は裕美の句のよさを丁寧に読み取り、二人は互いの句を認め合いました。
- ねらい:寛容=負けを認めてがまんする → 寛容は互いを高め合う入り口。相手を認めることは、自分の考えを捨てることではない
- おすすめの発問:皮肉を言われた村上君は、なぜ句のよさを返した?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
どうして?のあらすじ(どんなお話?)

俳句大会で、昨年入選した裕美は落選し、同じクラスの村上君が特選に選ばれます。納得できない裕美は会う人ごとに自分の句のほうがいいと言い、村上君に皮肉も言います。しかし村上君は裕美の句のよさを丁寧に読み取り、二人は互いの句を認め合いました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、寛容を「負けやがまん」と考えがちです。授業の後は、いろいろな見方を認めることは自分を捨てることではなく、互いを高め合う姿勢だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

裕美の気持ちだけを場面ごとに追うと、「素直になってよかった」で終わりがちです。勝った側の村上君に目を向けると、相手のよさを認める姿が、上下ではない寛容だと見えてきます。
4コマで見る「作品展の結果」

くやしいとき、相手のよさを認めるのはむずかしいものです。相手から自分のよさを認めてもらうと、こちらも素直に相手を認められます。裕美と村上君のやりとりを、作品展の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に相互理解・寛容をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「どうして?」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 勝った村上君に目を向けて寛容を考える
- 認めることは、自分を捨てることではない
- 寛容は、上下ではなく高め合う姿勢
『どうして?』のよくある質問
Q. 『どうして?』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『どうして?』のあらすじは?
A. 俳句大会で、昨年入選した裕美は落選し、同じクラスの村上君が特選に選ばれます。納得できない裕美は会う人ごとに自分の句のほうがいいと言い、村上君に皮肉も言います。しかし村上君は裕美の句のよさを丁寧に読み取り、二人は互いの句を認め合いました。
Q. 『どうして?』の授業のねらいは?
A. 寛容=負けを認めてがまんするという考えから、寛容は互いを高め合う入り口という考えへ深めることです。授業の前は、寛容を「負けやがまん」と考えがちです。授業の後は、いろいろな見方を認めることは自分を捨てることではなく、互いを高め合う姿勢だと気づくことがゴールです。
Q. 『どうして?』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「皮肉を言われた村上君は、なぜ句のよさを返した?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。裕美の気持ちだけを場面ごとに追うと、「素直になってよかった」で終わりがちです。勝った側の村上君に目を向けると、相手のよさを認める姿が、上下ではない寛容だと見えてきます。
Q. 『どうして?』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に相互理解・寛容をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












