家族愛の授業が「家族に感謝しよう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな見知らぬ女性や乗客たちに目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『その声は』(中学1年・道徳/家族愛、家庭生活の充実)
- あらすじ:師走の電車で、緩和ケア病棟に勤める「私」は、危篤の父のもとへ向かう男女に気づきます。電話をためらう二人に見知らぬ女性が声をかけ、男性は車内に響く声で父に感謝を伝えます。乗客はだれも咎めず、静かに見守りました。
- ねらい:感謝=照れくさいもの → 家族はかけがえのない温かなつながり。家族への思いは、周りの人のまなざしにも支えられて伝わる
- おすすめの発問:声をかけた女性や乗客は何を見守っていたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
その声はのあらすじ(どんなお話?)

師走の電車で、緩和ケア病棟に勤める「私」は、危篤の父のもとへ向かう男女に気づきます。電話をためらう二人に見知らぬ女性が声をかけ、男性は車内に響く声で父に感謝を伝えます。乗客はだれも咎めず、静かに見守りました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「家族は、いて当たり前」という見方です。授業の後は、家族が互いにかけがえのない存在で、その思いが周りの人の温かさにも支えられていると気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに男性の気持ちを聞くと、「感謝は大切」で止まりがちです。周りの女性や乗客に目を向けると、家族への思いが人と人の温かなつながりに支えられていることが見えてきます。
4コマで見る「授業参観の日」

家族への思いは、照れくささにじゃまされがちです。そっと背中を押してくれるだれかがいると、言えなかった気持ちが自然に表に出てきます。
板書計画は3つのエリア

左に家族への感謝についての今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した家族の考えを書きます。「伝えたい気持ち」と「人目」の対立を整理する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「その声は」【家族愛、家庭生活の充実】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「家族に感謝しよう」で終わらせない
- 見守った女性や乗客の思いを問う
- 家族への思いは温かなつながりに支えられる
『その声は』のよくある質問
Q. 『その声は』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「家族愛、家庭生活の充実」です。
Q. 『その声は』のあらすじは?
A. 師走の電車で、緩和ケア病棟に勤める「私」は、危篤の父のもとへ向かう男女に気づきます。電話をためらう二人に見知らぬ女性が声をかけ、男性は車内に響く声で父に感謝を伝えます。乗客はだれも咎めず、静かに見守りました。
Q. 『その声は』の授業のねらいは?
A. 感謝=照れくさいものという考えから、家族はかけがえのない温かなつながりという考えへ深めることです。授業の前は「家族は、いて当たり前」という見方です。授業の後は、家族が互いにかけがえのない存在で、その思いが周りの人の温かさにも支えられていると気づけることがゴールです。
Q. 『その声は』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「声をかけた女性や乗客は何を見守っていたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに男性の気持ちを聞くと、「感謝は大切」で止まりがちです。周りの女性や乗客に目を向けると、家族への思いが人と人の温かなつながりに支えられていることが見えてきます。
Q. 『その声は』の板書計画は?
A. 左に家族への感謝についての今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した家族の考えを書きます。「伝えたい気持ち」と「人目」の対立を整理する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












