この教材が「池江選手はすごい」「努力は大事」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、題名の「ここまでもどってこれた」ということばに注目して、感動、畏敬の念の授業のゴールと発問のコツを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ここまでもどってこれた、今がとっても幸せ―池江璃花子―』(小学4年・道徳/感動、畏敬の念)
- あらすじ:白血病がわかった池江璃花子選手は、約十か月のとうびょう生活で体重が十五キロ落ちました。ゴムチューブでのごく軽い練習から始め直し、二〇二一年の日本選手権で三年ぶりに優勝。オリンピック代表に決まり、なみだを流しました。
- ねらい:感動=ゆう勝してすごい → ひたむきな歩みの気高さに心が動く。目標に向かってひたむきに努力する人の気高さに、心を動かされる
- おすすめの発問:題名の「ここまで」には何がつまっている?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ここまでもどってこれた、今がとっても幸せ―池江璃花子―のあらすじ(どんなお話?)

白血病がわかった池江璃花子選手は、約十か月のとうびょう生活で体重が十五キロ落ちました。ゴムチューブでのごく軽い練習から始め直し、二〇二一年の日本選手権で三年ぶりに優勝。オリンピック代表に決まり、なみだを流しました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「ゆう勝したからすごい」と、結果に目が行きがちです。授業の後は、苦しい中から一歩ずつもどってきた歩みや思いの気高さに、自分の心が動いていると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと「すごい」「見習おう」で終わりがちです。題名の「ここまで」にこめられた道のりを考えると、結果よりも、積み重ねた歩みの気高さに心が動いていることが見えてきます。
4コマで見る「最後の一人」

順位や結果ばかりに目が行くと、見落としてしまうすがたがあります。ひたむきにがんばる人を見て、自分の心が動く場面を、校内マラソン大会に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に感動、畏敬の念をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。年表のような整理のしかたは、noteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 4年『ここまでもどってこれた、今がとっても幸せ―池江璃花子―』【感動、畏敬の念】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「ここまで」の道のりを考える
- 結果より、ひたむきな歩みに心が動く
- 「見習おう」で終わらせない
『ここまでもどってこれた、今がとっても幸せ―池江璃花子―』のよくある質問
Q. 『ここまでもどってこれた、今がとっても幸せ―池江璃花子―』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学4年の道徳の教材で、内容項目は「感動、畏敬の念」です。
Q. 『ここまでもどってこれた、今がとっても幸せ―池江璃花子―』のあらすじは?
A. 白血病がわかった池江璃花子選手は、約十か月のとうびょう生活で体重が十五キロ落ちました。ゴムチューブでのごく軽い練習から始め直し、二〇二一年の日本選手権で三年ぶりに優勝。オリンピック代表に決まり、なみだを流しました。
Q. 『ここまでもどってこれた、今がとっても幸せ―池江璃花子―』の授業のねらいは?
A. 感動=ゆう勝してすごいという考えから、ひたむきな歩みの気高さに心が動くという考えへ深めることです。授業の前は「ゆう勝したからすごい」と、結果に目が行きがちです。授業の後は、苦しい中から一歩ずつもどってきた歩みや思いの気高さに、自分の心が動いていると気づくことがゴールです。
Q. 『ここまでもどってこれた、今がとっても幸せ―池江璃花子―』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「題名の「ここまで」には何がつまっている?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと「すごい」「見習おう」で終わりがちです。題名の「ここまで」にこめられた道のりを考えると、結果よりも、積み重ねた歩みの気高さに心が動いていることが見えてきます。
Q. 『ここまでもどってこれた、今がとっても幸せ―池江璃花子―』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に感動、畏敬の念をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。年表のような整理のしかたは、noteで紹介しています。












