思いやりの授業が「席を譲れる人になろう」という目標で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では『電車の中で』をよくある失敗をさける切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『電車の中で』(中学3年・道徳/思いやり、感謝)
- あらすじ:電車やバスで居合わせた人々の思いと行動を、四コマ漫画と二つの新聞投書で描く教材です。席を譲れずに終わる場面、譲り合いや運転手の心遣いで車内が温かくなる場面、白杖の人に声をかけられず後悔する場面が描かれます。
- ねらい:思いやり=心があればいい → 思いやりはためらいを越えて表すもの。ためらいの正体を見つめると、一歩を後押しする心が見えてくる
- おすすめの発問:ためらう心の中にも、思いやりはあるのかな?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
電車の中でのあらすじ(どんなお話?)

電車やバスで居合わせた人々の思いと行動を、四コマ漫画と二つの新聞投書で描く教材です。席を譲れずに終わる場面、譲り合いや運転手の心遣いで車内が温かくなる場面、白杖の人に声をかけられず後悔する場面が描かれます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「思いやりの心があれば十分」という見方です。授業の後は、心と行動の間にあるためらいに気づき、思いやりを行動に表すときに大切にしたい心のあり方を、自分の言葉でつかめることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

よくある失敗は、「席を譲れる人になろう」と行動目標で終えることです。ためらう心の中にある思いやりに目を向けて問うと、自分を責めずに心と行動のずれを見つめ、一歩を後押しするものを考えられます。
4コマで見る「落とし物」

声をかけたい気持ちはあっても、ためらううちに機会を逃すことがあります。ためらいの中にある自分の心を見つめると、一歩を後押しするものが見えてきます。お話の考え方を、登校中の身近な場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に思いやりと感謝をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「電車の中で」【思いやり、感謝】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 行動目標で終わらせない
- 思いやりの心と行動の間には、ためらいがある
- 一歩を後押しする心を考える
『電車の中で』のよくある質問
Q. 『電車の中で』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「思いやり、感謝」です。
Q. 『電車の中で』のあらすじは?
A. 電車やバスで居合わせた人々の思いと行動を、四コマ漫画と二つの新聞投書で描く教材です。席を譲れずに終わる場面、譲り合いや運転手の心遣いで車内が温かくなる場面、白杖の人に声をかけられず後悔する場面が描かれます。
Q. 『電車の中で』の授業のねらいは?
A. 思いやり=心があればいいという考えから、思いやりはためらいを越えて表すものという考えへ深めることです。授業の前は「思いやりの心があれば十分」という見方です。授業の後は、心と行動の間にあるためらいに気づき、思いやりを行動に表すときに大切にしたい心のあり方を、自分の言葉でつかめることがゴールです。
Q. 『電車の中で』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「ためらう心の中にも、思いやりはあるのかな?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。よくある失敗は、「席を譲れる人になろう」と行動目標で終えることです。ためらう心の中にある思いやりに目を向けて問うと、自分を責めずに心と行動のずれを見つめ、一歩を後押しするものを考えられます。
Q. 『電車の中で』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に思いやりと感謝をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












