思いやりの授業が「泣ける話」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、呼び捨ての理由を知る前と後をくらべる切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『五井先生と太郎』(中学3年・道徳/思いやり、感謝)
- あらすじ:五井先生は、山田太郎だけを呼び捨てにし続け、太郎は反抗します。三学期、入院した先生を見舞った太郎に、先生は理由を語ります。耳の聞こえない両親について書いた太郎の作文を読み、父ならどう呼ぶかを考え続けていたのでした。
- ねらい:思いやり=やさしく接すること → 伝わらなくても相手を思い続ける心。見返りも理解も求めず、相手の境遇を思って関わり続ける思いやりがある
- おすすめの発問:理由を知る前と後で、「太郎!」の声はどう変わる?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
五井先生と太郎のあらすじ(どんなお話?)

五井先生は、山田太郎だけを呼び捨てにし続け、太郎は反抗します。三学期、入院した先生を見舞った太郎に、先生は理由を語ります。耳の聞こえない両親について書いた太郎の作文を読み、父ならどう呼ぶかを考え続けていたのでした。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、思いやりを「やさしく接すること」と考えがちです。授業の後は、伝わらなくても相手の境遇を思って関わり続ける思いやりに気づき、支えへの感謝につなげることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「感動した」で終わりがちです。理由を知る前と後で同じ呼び方をくらべると、表面の行為と底にある心の落差が見え、見返りを求めない思いやりの深さに気づけます。
4コマで見る「きびしい先輩」

きびしい言葉は、表面だけ見ると冷たく感じられます。その奥にある思いを知ると、同じ言葉がちがって聞こえます。五井先生の呼び捨てを、部活の先輩の声かけに置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に思いやり・感謝をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「五井先生と太郎」【思いやり、感謝】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 理由を知る前と後で、同じ行為の意味が変わる
- 思いやりは、伝わらなくても貫かれることがある
- 受け取る側の気づきが、感謝を生む
『五井先生と太郎』のよくある質問
Q. 『五井先生と太郎』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「思いやり、感謝」です。
Q. 『五井先生と太郎』のあらすじは?
A. 五井先生は、山田太郎だけを呼び捨てにし続け、太郎は反抗します。三学期、入院した先生を見舞った太郎に、先生は理由を語ります。耳の聞こえない両親について書いた太郎の作文を読み、父ならどう呼ぶかを考え続けていたのでした。
Q. 『五井先生と太郎』の授業のねらいは?
A. 思いやり=やさしく接することという考えから、伝わらなくても相手を思い続ける心という考えへ深めることです。授業の前は、思いやりを「やさしく接すること」と考えがちです。授業の後は、伝わらなくても相手の境遇を思って関わり続ける思いやりに気づき、支えへの感謝につなげることがゴールです。
Q. 『五井先生と太郎』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「理由を知る前と後で、「太郎!」の声はどう変わる?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「感動した」で終わりがちです。理由を知る前と後で同じ呼び方をくらべると、表面の行為と底にある心の落差が見え、見返りを求めない思いやりの深さに気づけます。
Q. 『五井先生と太郎』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に思いやり・感謝をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












