「命をいただく」の授業が「感謝して食べよう」のきれいごとで終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では『忘れられないご馳走』を「もし〜だったら」の切り口で見直し、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『忘れられないご馳走』(中学3年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:沖縄の農家で育つ高校生の「私」は、子ヤギのジョセフィーヌの世話にしだいに夢中になります。しかし年の瀬、ヤギは食用にされてしまいます。泣き続けた「私」は叔父に諭されてヤギ汁を口にし、生き物に生かされている自分を見つめるようになります。
- ねらい:命をいただく=感謝して食べる → 数えきれない命に生かされている。後ろめたさも感謝もかかえて、命に生かされる自分を見つめる
- おすすめの発問:もしヤギに名前がなかったら、同じ涙は出ただろうか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
忘れられないご馳走のあらすじ(どんなお話?)

沖縄の農家で育つ高校生の「私」は、子ヤギのジョセフィーヌの世話にしだいに夢中になります。しかし年の瀬、ヤギは食用にされてしまいます。泣き続けた「私」は叔父に諭されてヤギ汁を口にし、生き物に生かされている自分を見つめるようになります。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「感謝して食べよう」というきれいな言葉で終わる考えです。授業の後は、後ろめたさも含めて、自分が数えきれない命によって生かされていると実感することがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「かわいそう」か「感謝しよう」で終わりがちです。名前のない家畜だったらと考えると、ふだん食べている命も一つ一つかけがえがないことに目が向きます。
4コマで見る「育てたトマト」

ふだんの食べ物は、どこから来たのかを意識しにくいものです。自分たちが育てたものだと知ると、同じ一口がちがって感じられます。お話の考え方を、給食の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に命の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「忘れられないご馳走」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「もし名前がなかったら」と問い直す
- 命は数えきれない命に生かされている
- 感謝だけでなく、後ろめたさも受け止める
『忘れられないご馳走』のよくある質問
Q. 『忘れられないご馳走』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『忘れられないご馳走』のあらすじは?
A. 沖縄の農家で育つ高校生の「私」は、子ヤギのジョセフィーヌの世話にしだいに夢中になります。しかし年の瀬、ヤギは食用にされてしまいます。泣き続けた「私」は叔父に諭されてヤギ汁を口にし、生き物に生かされている自分を見つめるようになります。
Q. 『忘れられないご馳走』の授業のねらいは?
A. 命をいただく=感謝して食べるという考えから、数えきれない命に生かされているという考えへ深めることです。授業の前は「感謝して食べよう」というきれいな言葉で終わる考えです。授業の後は、後ろめたさも含めて、自分が数えきれない命によって生かされていると実感することがゴールです。
Q. 『忘れられないご馳走』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もしヤギに名前がなかったら、同じ涙は出ただろうか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「かわいそう」か「感謝しよう」で終わりがちです。名前のない家畜だったらと考えると、ふだん食べている命も一つ一つかけがえがないことに目が向きます。
Q. 『忘れられないご馳走』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に命の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












