「疑われた人がかわいそう」で授業が終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな「疑った人」の心に目を向けて、お話の流れと公正・公平の授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『無実の罪』(中学3年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:財布を取られたと訴えた人が、ある人を「取ったでしょ」と疑います。疑われた人は取っていないのに、うまく言い返せません。お話のくわしい流れは教科書で確かめてください。
- ねらい:疑われた人がかわいそう → 決めつけはだれの心にもある。「かもしれない」と立ち止まる心が、公正・公平の入り口になる
- おすすめの発問:疑った人は、なぜ確かめずに決めつけたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
無実の罪のあらすじ(どんなお話?)

財布を取られたと訴えた人が、ある人を「取ったでしょ」と疑います。疑われた人は取っていないのに、うまく言い返せません。お話のくわしい流れは教科書で確かめてください。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「疑われた人がかわいそう」という同情です。授業の後は、疑った側にもある決めつけのクセに気づき、公正・公平を自分の判断の問題として考えられることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

疑われた人の気持ちだけを聞くと、同情で終わりがちです。疑った人の心に目を向けると、根拠なく決めつけてしまうクセが自分の中にもあることに、生徒が気づきはじめます。
4コマで見る「消えたペン」

なくし物があると、近くにいた人をつい疑ってしまいます。「かもしれない」とひと呼吸おくだけで、見え方は変わります。疑った側の心の動きを、教室の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に人へのイメージなどのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に「〜かもしれない」で公正・公平をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書と発問の流れはnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「無実の罪」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 見落としがちなのは「疑った人」の心
- 決めつけはだれの中にもあるクセ
- 「かもしれない」が公正・公平の入り口
『無実の罪』のよくある質問
Q. 『無実の罪』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『無実の罪』のあらすじは?
A. 財布を取られたと訴えた人が、ある人を「取ったでしょ」と疑います。疑われた人は取っていないのに、うまく言い返せません。お話のくわしい流れは教科書で確かめてください。
Q. 『無実の罪』の授業のねらいは?
A. 疑われた人がかわいそうという考えから、決めつけはだれの心にもあるという考えへ深めることです。授業の前は「疑われた人がかわいそう」という同情です。授業の後は、疑った側にもある決めつけのクセに気づき、公正・公平を自分の判断の問題として考えられることがゴールです。
Q. 『無実の罪』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「疑った人は、なぜ確かめずに決めつけたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。疑われた人の気持ちだけを聞くと、同情で終わりがちです。疑った人の心に目を向けると、根拠なく決めつけてしまうクセが自分の中にもあることに、生徒が気づきはじめます。
Q. 『無実の罪』の板書計画は?
A. 板書は、左に人へのイメージなどのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に「〜かもしれない」で公正・公平をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書と発問の流れはnoteで紹介しています。












