公正の授業が「差別はダメ」の確認で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、「本当の物語」と「本当ではない物語」をくらべる切り口で、教材の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ぼくの物語 あなたの物語』(中学3年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:黒人作家ジュリアス・レスターが、人種や肌の色をめぐる「物語」を題材に語りかける教材です。人はだれもが自分の物語をもっていますが、その中には「自分の人種は優れている」といった本当ではない物語も紛れ込みます。
- ねらい:公平=差別しないこと → 決めつけず「〜かもしれない」と考える。相手を決めつけない余白が、相手の本当のよさを見せてくれる
- おすすめの発問:本当の物語と本当でない物語、何がちがうのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ぼくの物語 あなたの物語のあらすじ(どんなお話?)

黒人作家ジュリアス・レスターが、人種や肌の色をめぐる「物語」を題材に語りかける教材です。人はだれもが自分の物語をもっていますが、その中には「自分の人種は優れている」といった本当ではない物語も紛れ込みます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「差別はダメ」と結論だけを知っている状態です。授業の後は、なぜ悪いのかを自分の言葉で説明し、相手を決めつけず「〜かもしれない」と考える構えをもつことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

段落ごとに感想を聞くと、「差別はダメ」という当たり前で終わりがちです。二つの物語をくらべて違いを問うと、決めつけを見ぬき、「〜かもしれない」と考える構えが生まれます。
4コマで見る「うわさのレン」

話したこともない相手を、うわさや見た目で決めつけてしまうことがあります。「本当はちがうかもしれない」と余白を残すと、相手の本当の姿が見えてきます。教材の「物語」を、教室の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正・公平をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「ぼくの物語 あなたの物語」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 二つの「物語」をくらべて決めつけを見る
- 当たり前の「差別はダメ」を、なぜから問う
- 「〜かもしれない」が、公正の入り口
『ぼくの物語 あなたの物語』のよくある質問
Q. 『ぼくの物語 あなたの物語』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『ぼくの物語 あなたの物語』のあらすじは?
A. 黒人作家ジュリアス・レスターが、人種や肌の色をめぐる「物語」を題材に語りかける教材です。人はだれもが自分の物語をもっていますが、その中には「自分の人種は優れている」といった本当ではない物語も紛れ込みます。
Q. 『ぼくの物語 あなたの物語』の授業のねらいは?
A. 公平=差別しないことという考えから、決めつけず「〜かもしれない」と考えるという考えへ深めることです。授業の前は「差別はダメ」と結論だけを知っている状態です。授業の後は、なぜ悪いのかを自分の言葉で説明し、相手を決めつけず「〜かもしれない」と考える構えをもつことがゴールです。
Q. 『ぼくの物語 あなたの物語』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「本当の物語と本当でない物語、何がちがうのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。段落ごとに感想を聞くと、「差別はダメ」という当たり前で終わりがちです。二つの物語をくらべて違いを問うと、決めつけを見ぬき、「〜かもしれない」と考える構えが生まれます。
Q. 『ぼくの物語 あなたの物語』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正・公平をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












