差別の授業が「差別はいけない」の確認で終わってしまう、と悩んでいませんか。この記事では、そのよくある失敗を避けて、差別を生む「空気」に目を向ける授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『差別の根底にあるものは?』(中学1年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:コロナ下で差別が広がるなか、アナウンサーの筆者は、ハンセン病の元患者・中尾さんを訪ねます。十四歳で療養所に隔離され、家族を守るため名前を変え、優しかった兄からもつらい言葉を告げられた過去を、中尾さんは語ります。
- ねらい:差別=悪い人がすること → 差別は世間の空気自分もその一部。怖いのは病気よりも世間の空気。その空気は一人ひとりの無意識がつくる
- おすすめの発問:優しい人も差別に加わるのは、なぜだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
差別の根底にあるものは?のあらすじ(どんなお話?)

コロナ下で差別が広がるなか、アナウンサーの筆者は、ハンセン病の元患者・中尾さんを訪ねます。十四歳で療養所に隔離され、家族を守るため名前を変え、優しかった兄からもつらい言葉を告げられた過去を、中尾さんは語ります。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、差別を「一部の悪い人がすること」と考えがちです。授業の後は、差別を生むのは世間の空気であり、自分もその空気の一部になりうる、と気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「かわいそう」「差別はだめ」で終わりがちです。優しい人さえ差別に加わってしまう理由を問うと、自分の中にもある空気に、生徒が目を向けはじめます。
4コマで見る「うわさ話」

悪気がなくても、空気に合わせることで誰かを追いつめることがあります。一人がふと立ち止まると、教室の空気は少し変わります。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正・公平の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「差別の根底にあるものは?」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「差別はだめ」で終わるのがよくある失敗
- 差別の根底には世間の空気がある
- 自分もその空気の一部だと見つめる
『差別の根底にあるものは?』のよくある質問
Q. 『差別の根底にあるものは?』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『差別の根底にあるものは?』のあらすじは?
A. コロナ下で差別が広がるなか、アナウンサーの筆者は、ハンセン病の元患者・中尾さんを訪ねます。十四歳で療養所に隔離され、家族を守るため名前を変え、優しかった兄からもつらい言葉を告げられた過去を、中尾さんは語ります。
Q. 『差別の根底にあるものは?』の授業のねらいは?
A. 差別=悪い人がすることという考えから、差別は世間の空気自分もその一部という考えへ深めることです。授業の前は、差別を「一部の悪い人がすること」と考えがちです。授業の後は、差別を生むのは世間の空気であり、自分もその空気の一部になりうる、と気づくことがゴールです。
Q. 『差別の根底にあるものは?』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「優しい人も差別に加わるのは、なぜだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「かわいそう」「差別はだめ」で終わりがちです。優しい人さえ差別に加わってしまう理由を問うと、自分の中にもある空気に、生徒が目を向けはじめます。
Q. 『差別の根底にあるものは?』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正・公平の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












