伝統文化の授業が「日本はすごい」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな父・留吉に光を当てる切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『世界に誇る「BONSAI」』(中学3年・道徳/我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度)
- あらすじ:戦争中、盆栽は「ぜいたく品」とさげすまれますが、父の留吉は夜中にそっと水をやり、守り抜きます。戦後、三郎は盆栽こそ平和の象徴だと復興に尽くし、世界へ広めていきます。その思いは次の世代へ受け継がれます。
- ねらい:伝統を守る=古いものの保存 → 価値を信じて次の時代と世界へ。受け継ぐとは、価値を信じて次の時代や世界へつないでいくこと
- おすすめの発問:後ろ指をさされた留吉は、何を三郎に手渡したのか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
世界に誇る「BONSAI」のあらすじ(どんなお話?)

戦争中、盆栽は「ぜいたく品」とさげすまれますが、父の留吉は夜中にそっと水をやり、守り抜きます。戦後、三郎は盆栽こそ平和の象徴だと復興に尽くし、世界へ広めていきます。その思いは次の世代へ受け継がれます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、伝統を守ることを「古いものをそのまま保存すること」と考えがちです。授業の後は、価値を信じて次の時代や世界へつないでいくことだと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「日本はすごい」という感想で終わりがちです。苦しい時代に盆栽を守った留吉に目を向けると、守ることと広めることが一本の線でつながり、受け継ぐ意味が見えてきます。
4コマで見る「地域の太鼓」

古いものを守るだけでは、続ける意味が見えにくくなります。だれかが守ってきた思いに気づくと、自分から広げる力に変わります。留吉と三郎の思いを、地域の太鼓に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に伝統と文化の尊重をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「世界に誇る「BONSAI」」【我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 父・留吉に目を向けると守る苦しさが見える
- 受け継ぐとは、価値を信じてつなぐこと
- 国を愛する心は、平和を愛する心と地続き
『世界に誇る「BONSAI」』のよくある質問
Q. 『世界に誇る「BONSAI」』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度」です。
Q. 『世界に誇る「BONSAI」』のあらすじは?
A. 戦争中、盆栽は「ぜいたく品」とさげすまれますが、父の留吉は夜中にそっと水をやり、守り抜きます。戦後、三郎は盆栽こそ平和の象徴だと復興に尽くし、世界へ広めていきます。その思いは次の世代へ受け継がれます。
Q. 『世界に誇る「BONSAI」』の授業のねらいは?
A. 伝統を守る=古いものの保存という考えから、価値を信じて次の時代と世界へという考えへ深めることです。授業の前は、伝統を守ることを「古いものをそのまま保存すること」と考えがちです。授業の後は、価値を信じて次の時代や世界へつないでいくことだと気づくことがゴールです。
Q. 『世界に誇る「BONSAI」』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「後ろ指をさされた留吉は、何を三郎に手渡したのか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「日本はすごい」という感想で終わりがちです。苦しい時代に盆栽を守った留吉に目を向けると、守ることと広めることが一本の線でつながり、受け継ぐ意味が見えてきます。
Q. 『世界に誇る「BONSAI」』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に伝統と文化の尊重をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












