学級で何かを決めるとき、すぐに多数決にしていませんか。この記事では学級経営につなげる視点で、教材の内容と授業のゴール、方法さがしに流れない問い方のコツを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『民主主義と多数決の近くて遠い関係』(中学2年・道徳/真理の探求、創造)
- あらすじ:民主主義と多数決の関係を考える文章の教材です。クラス全員で劇を見に行く例では、多数決で選んだ演目をすでに見た人が多ければ、票の少ない案のほうが全員にとって望ましいこともあると示されます。多数決は、十分に話し合ったうえで使うものです。
- ねらい:民主主義=多数決で決めること → 民主主義には全員を想像する力がいる。いない人や未来まで想像し、全員にとって望ましい答えを考える
- おすすめの発問:多数決で勝った案はいつも正しいのだろうか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
民主主義と多数決の近くて遠い関係のあらすじ(どんなお話?)

民主主義と多数決の関係を考える文章の教材です。クラス全員で劇を見に行く例では、多数決で選んだ演目をすでに見た人が多ければ、票の少ない案のほうが全員にとって望ましいこともあると示されます。多数決は、十分に話し合ったうえで使うものです。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、「多数決=民主主義」と考えがちです。授業の後は、民主主義に必要なのは多数の力ではなく、その場にいない人やまだ起きていない未来まで想像し、全員にとって何が望ましいかを考える力だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

気持ちや決め方の工夫を聞くと、投票方法などの方策さがしに流れがちです。多数決の結果そのものを問い直すと、決定を支える心である「想像力」へと、話し合いの焦点が合っていきます。
4コマで見る「遠足の行き先」

多数決は早く決まりますが、言い出せない人の思いが消えてしまうこともあります。「全員にとってどうか」を想像する時間を学級会にとり入れると、この授業の学びが毎日の学級経営につながります。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「多数決は民主主義か」という今の考え、中央に多数決が誤るときの条件や少数意見の意味、右に「想像力」というキーワードを置きます。発問の流れと板書の全体は、noteの指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「民主主義と多数決の近くて遠い関係」【真理の探求、創造】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 多数決=民主主義と思いこまない
- 学級の決め方とつなげて考える
- 全員を想像する力が民主主義を支える
『民主主義と多数決の近くて遠い関係』のよくある質問
Q. 『民主主義と多数決の近くて遠い関係』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「真理の探求、創造」です。
Q. 『民主主義と多数決の近くて遠い関係』のあらすじは?
A. 民主主義と多数決の関係を考える文章の教材です。クラス全員で劇を見に行く例では、多数決で選んだ演目をすでに見た人が多ければ、票の少ない案のほうが全員にとって望ましいこともあると示されます。多数決は、十分に話し合ったうえで使うものです。
Q. 『民主主義と多数決の近くて遠い関係』の授業のねらいは?
A. 民主主義=多数決で決めることという考えから、民主主義には全員を想像する力がいるという考えへ深めることです。授業の前は、「多数決=民主主義」と考えがちです。授業の後は、民主主義に必要なのは多数の力ではなく、その場にいない人やまだ起きていない未来まで想像し、全員にとって何が望ましいかを考える力だと気づくことがゴールです。
Q. 『民主主義と多数決の近くて遠い関係』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「多数決で勝った案はいつも正しいのだろうか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。気持ちや決め方の工夫を聞くと、投票方法などの方策さがしに流れがちです。多数決の結果そのものを問い直すと、決定を支える心である「想像力」へと、話し合いの焦点が合っていきます。
Q. 『民主主義と多数決の近くて遠い関係』の板書計画は?
A. 板書は、左に「多数決は民主主義か」という今の考え、中央に多数決が誤るときの条件や少数意見の意味、右に「想像力」というキーワードを置きます。発問の流れと板書の全体は、noteの指導案で紹介しています。












