郷土の授業が「郷土の味を守ろう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、「もし誰も作らなくなったら」と考える切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『伝えたい味』(中学1年・道徳/郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度)
- あらすじ:秩父地方で育った「私」は、子どものころに味わったすまんじゅうに魅せられます。育児休業中に作り始め、発酵の難しさに何度も失敗しながら、義父にほめられるまでになります。今は作れる人が減り、伝え残したいと強く思います。
- ねらい:郷土の味=古くさい食べ物 → 味の向こうに先人と人のつながり。受け取った文化を、次へ渡していく連鎖の一員に自分もいる
- おすすめの発問:もし誰も作らなくなったら、何が消えるのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
伝えたい味のあらすじ(どんなお話?)

秩父地方で育った「私」は、子どものころに味わったすまんじゅうに魅せられます。育児休業中に作り始め、発酵の難しさに何度も失敗しながら、義父にほめられるまでになります。今は作れる人が減り、伝え残したいと強く思います。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「郷土料理は古いもの」という見方です。授業の後は、一つの味の裏に先人の知恵や家族・地域のつながりがあり、自分もそれを受け継ぐ一人だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「私」の努力の話で終わりがちです。「もし誰も作らなくなったら」と考えると、消えるのは味だけではなく、世代や地域のつながりだと見えてきます。
4コマで見る「祖母の漬物」

身近な味ほど、なくなるまで大切さに気づきにくいものです。その味が誰から誰へ渡ってきたかを知ると、自分も受け取り、渡す側にいると感じられます。
板書計画は3つのエリア

左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。「私」の思いを分けて読み、つながりを整理する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「伝えたい味」【郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「郷土の味を守ろう」で終わらせない
- 「もし誰も作らなくなったら」と考える
- 味の向こうに先人と人のつながりがある
『伝えたい味』のよくある質問
Q. 『伝えたい味』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度」です。
Q. 『伝えたい味』のあらすじは?
A. 秩父地方で育った「私」は、子どものころに味わったすまんじゅうに魅せられます。育児休業中に作り始め、発酵の難しさに何度も失敗しながら、義父にほめられるまでになります。今は作れる人が減り、伝え残したいと強く思います。
Q. 『伝えたい味』の授業のねらいは?
A. 郷土の味=古くさい食べ物という考えから、味の向こうに先人と人のつながりという考えへ深めることです。授業の前は「郷土料理は古いもの」という見方です。授業の後は、一つの味の裏に先人の知恵や家族・地域のつながりがあり、自分もそれを受け継ぐ一人だと気づくことがゴールです。
Q. 『伝えたい味』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もし誰も作らなくなったら、何が消えるのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「私」の努力の話で終わりがちです。「もし誰も作らなくなったら」と考えると、消えるのは味だけではなく、世代や地域のつながりだと見えてきます。
Q. 『伝えたい味』の板書計画は?
A. 左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。「私」の思いを分けて読み、つながりを整理する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












