伝統文化の授業が「日本の文化は大切」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、新が取られた二度の「一本」の前と後をくらべる切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『レオナルドと僕』(中学1年・道徳/我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度)
- あらすじ:剣道を続ける新は、かつて決勝で敗れたイタリア人のレオナルドと再会します。和菓子職人をめざす彼は、和菓子を「五感の芸術」と語り、その心をイタリアに持ち帰る夢を話します。新は再び「一本取られた」と感じます。
- ねらい:伝統を守るのは日本人の役目 → 伝統は心を寄せる一人ひとりがつなぐ。興味をもち、他の文化と交わらせながら、伝統を未来へつなぐ
- おすすめの発問:二度目の「一本」は、一度目と何がちがう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
レオナルドと僕のあらすじ(どんなお話?)

剣道を続ける新は、かつて決勝で敗れたイタリア人のレオナルドと再会します。和菓子職人をめざす彼は、和菓子を「五感の芸術」と語り、その心をイタリアに持ち帰る夢を話します。新は再び「一本取られた」と感じます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「伝統は日本人が守るもの」という見方です。授業の後は、伝統は興味をもち、他の文化と交わらせて未来へつなぐもので、担い手は国籍で決まらないと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、レオナルドへの感心で終わりがちです。勝負での一本と考え方での一本をくらべると、新の心の動きと、伝統の担い手とは誰かという問いが見えてきます。
4コマで見る「地域のおどり」

身近な伝統ほど、「気にしたこともなかった」ものです。外から来た人の目で価値に気づくと、自分も担い手のひとりだと感じられるようになります。
板書計画は3つのエリア

左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。新とレオナルドの考えを対比し、二つの「一本」を見える化する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「レオナルドと僕」【我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「日本の文化は大切」で終わらせない
- 二度の「一本」のちがいを問う
- 伝統は心を寄せる一人ひとりがつなぐ
『レオナルドと僕』のよくある質問
Q. 『レオナルドと僕』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度」です。
Q. 『レオナルドと僕』のあらすじは?
A. 剣道を続ける新は、かつて決勝で敗れたイタリア人のレオナルドと再会します。和菓子職人をめざす彼は、和菓子を「五感の芸術」と語り、その心をイタリアに持ち帰る夢を話します。新は再び「一本取られた」と感じます。
Q. 『レオナルドと僕』の授業のねらいは?
A. 伝統を守るのは日本人の役目という考えから、伝統は心を寄せる一人ひとりがつなぐという考えへ深めることです。授業の前は「伝統は日本人が守るもの」という見方です。授業の後は、伝統は興味をもち、他の文化と交わらせて未来へつなぐもので、担い手は国籍で決まらないと気づくことがゴールです。
Q. 『レオナルドと僕』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「二度目の「一本」は、一度目と何がちがう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、レオナルドへの感心で終わりがちです。勝負での一本と考え方での一本をくらべると、新の心の動きと、伝統の担い手とは誰かという問いが見えてきます。
Q. 『レオナルドと僕』の板書計画は?
A. 左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。新とレオナルドの考えを対比し、二つの「一本」を見える化する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












