伝統文化の授業が「昔からのものを大切に」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、除夜の鐘の時間を知る前と後で家族の見方がどう変わったかに注目し、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『行く年、来る年』(中学2年・道徳/我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度)
- あらすじ:大みそかの夕方、真夜中に鳴るはずの除夜の鐘が鳴り出し、「僕」は驚きます。父や姉の話から、初詣や真夜中の鐘も意外と新しい形だと知ります。家族は、形を変えながら続く伝統の奥にある願いを考えはじめます。
- ねらい:伝統=ずっと同じ形のもの → 変わりながら受け継がれる願い。形は変わっても、新しい年を清らかに迎えたい願いは続いている
- おすすめの発問:鐘の時間を知る前と後で、家族の何が変わった?
- 板書:左「ずっと同じ形?」・中央「変わりながら続く」・右「願いを受け継ぐ」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
行く年、来る年のあらすじ(どんなお話?)

大みそかの夕方、真夜中に鳴るはずの除夜の鐘が鳴り出し、「僕」は驚きます。父や姉の話から、初詣や真夜中の鐘も意外と新しい形だと知ります。家族は、形を変えながら続く伝統の奥にある願いを考えはじめます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「伝統はずっと同じ形で続くもの」という思い込みです。授業の後は、変わっていくからこそ受け継がれていると気づき、自分もその受け手の一人だと感じることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、驚きの気持ちで止まってしまいます。お話の前と後をくらべると、家族にとっての伝統の見え方が変わったことに生徒が気づき、形と願いのちがいを考えはじめます。
4コマで見る「うちの年越し」

行事の形が変わると、「伝統がくずれた」と感じがちです。でも、その奥の願いは変わらずに続いていることがあります。お話の除夜の鐘を、家の正月に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「ずっと同じ」という最初の思い込み、中央に中心発問での話し合い、右に受け継がれる願いを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「行く年、来る年」【我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 鐘の時間の変化が、伝統を考える入り口
- 伝統は、変わりながら受け継がれる
- 前と後をくらべ、形の奥の願いに迫る
『行く年、来る年』のよくある質問
Q. 『行く年、来る年』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度」です。
Q. 『行く年、来る年』のあらすじは?
A. 大みそかの夕方、真夜中に鳴るはずの除夜の鐘が鳴り出し、「僕」は驚きます。父や姉の話から、初詣や真夜中の鐘も意外と新しい形だと知ります。家族は、形を変えながら続く伝統の奥にある願いを考えはじめます。
Q. 『行く年、来る年』の授業のねらいは?
A. 伝統=ずっと同じ形のものという考えから、変わりながら受け継がれる願いという考えへ深めることです。授業の前は「伝統はずっと同じ形で続くもの」という思い込みです。授業の後は、変わっていくからこそ受け継がれていると気づき、自分もその受け手の一人だと感じることがゴールです。
Q. 『行く年、来る年』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「鐘の時間を知る前と後で、家族の何が変わった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、驚きの気持ちで止まってしまいます。お話の前と後をくらべると、家族にとっての伝統の見え方が変わったことに生徒が気づき、形と願いのちがいを考えはじめます。
Q. 『行く年、来る年』の板書計画は?
A. 板書は、左に「ずっと同じ」という最初の思い込み、中央に中心発問での話し合い、右に受け継がれる願いを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












