「みんなでいじめるのはダメ」で終わってしまう、という壁にぶつかっていませんか。この記事では、そのよくある失敗を手がかりに、14人の言い訳の分け方と授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『私のせいじゃない』(中学2年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:絵本を下敷きにしたこの教材では、14人の子どもが順に「わたしのせいじゃない」と語ります。先にやった他の人のせいにする子もいれば、いじめられている子が変わっているせいにする子もいます。だれも自分が悪いとは言いません。
- ねらい:いじめ=ダメな行動 → 人のせいにしたい心はだれにでもある。「自分ぐらいいいか」という心に、まず自分が気づくことから
- おすすめの発問:14人の言い訳に共通する心の動きは何だろう?
- 板書:左「14人の主張」・中央「集団心理」・右「自分ぐらいの心」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
私のせいじゃないのあらすじ(どんなお話?)

絵本を下敷きにしたこの教材では、14人の子どもが順に「わたしのせいじゃない」と語ります。先にやった他の人のせいにする子もいれば、いじめられている子が変わっているせいにする子もいます。だれも自分が悪いとは言いません。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「いじめはダメ」という行動の確認で終わりがちです。授業の後は、人のせいにしたくなる心や「自分ぐらい」という心がだれにでもあると、自分の心に目を向けられることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

一人ずつ気持ちを聞くと、だれもが知っている「いじめはダメ」で止まりがちです。14人に共通する心を問うと、集団の中で言い訳が通ってしまう怖さと自分の心に、生徒が目を向けます。
4コマで見る「自分ぐらい」

「みんなもやっている」「自分ぐらい」という心は、だれにでもあります。お話の言い訳の心を、教室の掃除の場面に置きかえました。いじめを扱う前の、心の練習にもなります。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に14人の主張を「他の人のせい」「その子のせい」に色分けして書き、中央で集団心理を矢印で結び、右に心に焦点を当てたまとめのことばを残します。くわしくはnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「私のせいじゃない」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「いじめはダメ」で終わるのがよくある失敗
- 人のせいにしたい心は、だれにでもある
- 行動の確認より、言い訳の心を問う
『私のせいじゃない』のよくある質問
Q. 『私のせいじゃない』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『私のせいじゃない』のあらすじは?
A. 絵本を下敷きにしたこの教材では、14人の子どもが順に「わたしのせいじゃない」と語ります。先にやった他の人のせいにする子もいれば、いじめられている子が変わっているせいにする子もいます。だれも自分が悪いとは言いません。
Q. 『私のせいじゃない』の授業のねらいは?
A. いじめ=ダメな行動という考えから、人のせいにしたい心はだれにでもあるという考えへ深めることです。授業の前は「いじめはダメ」という行動の確認で終わりがちです。授業の後は、人のせいにしたくなる心や「自分ぐらい」という心がだれにでもあると、自分の心に目を向けられることがゴールです。
Q. 『私のせいじゃない』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「14人の言い訳に共通する心の動きは何だろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。一人ずつ気持ちを聞くと、だれもが知っている「いじめはダメ」で止まりがちです。14人に共通する心を問うと、集団の中で言い訳が通ってしまう怖さと自分の心に、生徒が目を向けます。
Q. 『私のせいじゃない』の板書計画は?
A. 板書は、左に14人の主張を「他の人のせい」「その子のせい」に色分けして書き、中央で集団心理を矢印で結び、右に心に焦点を当てたまとめのことばを残します。くわしくはnoteで紹介しています。












