友情の授業が「仲直りできてよかった」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、主人公の真一ではなく、ハンカチを差し出した夏樹という見落とされがちな人物から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『アイツ』(中学1年・道徳/友情、信頼)
- あらすじ:真一は、授業参観を母に知られたのは幼なじみの夏樹の告げ口のせいだと思いこみ、口をきかなくなります。二か月後、体育でけがをした真一に、夏樹はそっとハンカチを差し出して走り去ります。
- ねらい:友情=いつも仲よくすること → 意地をこえて歩み寄るとき友情は深まる。大切な相手だからこそ意地を張る。それをこえる一歩が信頼を深める
- おすすめの発問:ハンカチをわたした夏樹は、何を思っていたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
アイツのあらすじ(どんなお話?)

真一は、授業参観を母に知られたのは幼なじみの夏樹の告げ口のせいだと思いこみ、口をきかなくなります。二か月後、体育でけがをした真一に、夏樹はそっとハンカチを差し出して走り去ります。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「友情はいつも仲よくすること」という考えです。授業の後は、信頼できる相手だからこそ意地を張ってしまい、それをこえて歩み寄るときに友情が深まると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに真一の気持ちを聞くと、「仲直りできてよかった」で終わりがちです。夏樹の側から問うと、気まずさをこえて行動で信頼を取りもどす姿が見え、友情の深さを考えられます。
4コマで見る「消しゴム」

気まずいときに先に動くのは、勇気がいることです。だまって消しゴムを置いたリクの行動が、ハルトの意地をほどきます。夏樹のハンカチと同じように、ことばより先の行動に目を向けます。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に友情、信頼をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「アイツ」【友情、信頼】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- ハンカチを差し出した夏樹の側から問う
- 大切な相手だからこそ意地を張ってしまう
- 意地をこえる一歩が友情を深める
『アイツ』のよくある質問
Q. 『アイツ』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「友情、信頼」です。
Q. 『アイツ』のあらすじは?
A. 真一は、授業参観を母に知られたのは幼なじみの夏樹の告げ口のせいだと思いこみ、口をきかなくなります。二か月後、体育でけがをした真一に、夏樹はそっとハンカチを差し出して走り去ります。
Q. 『アイツ』の授業のねらいは?
A. 友情=いつも仲よくすることという考えから、意地をこえて歩み寄るとき友情は深まるという考えへ深めることです。授業の前は「友情はいつも仲よくすること」という考えです。授業の後は、信頼できる相手だからこそ意地を張ってしまい、それをこえて歩み寄るときに友情が深まると気づくことがゴールです。
Q. 『アイツ』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「ハンカチをわたした夏樹は、何を思っていたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに真一の気持ちを聞くと、「仲直りできてよかった」で終わりがちです。夏樹の側から問うと、気まずさをこえて行動で信頼を取りもどす姿が見え、友情の深さを考えられます。
Q. 『アイツ』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に友情、信頼をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












