友情の授業が「絆を大切に」という確認で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、選手の道下さんではなく、伴走者の青山さんという見落とされがちな人物から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『きずな』(中学1年・道徳/友情、信頼)
- あらすじ:視覚障がいのあるマラソン選手・道下美里さんと、伴走者・青山由佳さんの実話です。二人は一本のロープ「きずな」でつながって走ります。リオでは本音を言えずにいた道下さんですが、弱さを見せ合えた二人は東京で金メダルをつかみます。
- ねらい:きずな=仲がよければ自然にできる → きずなは弱さを見せ合う勇気で深まる。仲がよくても、本音を隠したままではきずなは完成しない
- おすすめの発問:伴走者の青山さんから見て、きずなはどう変わった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
きずなのあらすじ(どんなお話?)

視覚障がいのあるマラソン選手・道下美里さんと、伴走者・青山由佳さんの実話です。二人は一本のロープ「きずな」でつながって走ります。リオでは本音を言えずにいた道下さんですが、弱さを見せ合えた二人は東京で金メダルをつかみます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、きずなは仲がよければ自然にできる、という考えです。授業の後は、弱さや本音を見せ合う勇気があってはじめて、心から信頼し合えるきずなが深まると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、メダルの喜びと「絆は大切」で終わりがちです。伴走者の側から問うと、支える人と支えられる人に上下はなく、本音を見せ合うことで二人の信頼が深まったことが見えてきます。
4コマで見る「ダブルス」

相手に心配をかけたくない気持ちは、やさしさでもあり、壁にもなります。ペアのユイの本音を聞いて、ミオも弱さを話せました。支える側の思いに目を向ける切り口を、部活のダブルスに置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に友情、信頼をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「パラリンピックを駆け抜けた『きずな』——道下美里」【友情、信頼】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 伴走者の青山さんの側から問う
- 本音を隠したままでは、きずなは未完成
- 弱さを見せ合う勇気が信頼を深める
『きずな』のよくある質問
Q. 『きずな』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「友情、信頼」です。
Q. 『きずな』のあらすじは?
A. 視覚障がいのあるマラソン選手・道下美里さんと、伴走者・青山由佳さんの実話です。二人は一本のロープ「きずな」でつながって走ります。リオでは本音を言えずにいた道下さんですが、弱さを見せ合えた二人は東京で金メダルをつかみます。
Q. 『きずな』の授業のねらいは?
A. きずな=仲がよければ自然にできるという考えから、きずなは弱さを見せ合う勇気で深まるという考えへ深めることです。授業の前は、きずなは仲がよければ自然にできる、という考えです。授業の後は、弱さや本音を見せ合う勇気があってはじめて、心から信頼し合えるきずなが深まると気づくことがゴールです。
Q. 『きずな』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「伴走者の青山さんから見て、きずなはどう変わった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、メダルの喜びと「絆は大切」で終わりがちです。伴走者の側から問うと、支える人と支えられる人に上下はなく、本音を見せ合うことで二人の信頼が深まったことが見えてきます。
Q. 『きずな』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に友情、信頼をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












