よりよく生きる喜びの授業が「吉田さんはやさしい」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、わが子の顔を隠した母親の側から、吉田さんの選択と生きる喜びを考える流れを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『撮れなかった1枚の写真』(中学1年・道徳/よりよく生きる喜び)
- あらすじ:フォトジャーナリストの吉田さんは、戦争のさなか、避難する母子にカメラを向けます。母親はわが子の顔を手で覆い、吉田さんはシャッターを押せませんでした。苦しんだ末に、撮らなくてよかったと思うようになります。
- ねらい:撮れなかった=プロとして失格 → 撮らなかったのは人としての強さ。役割より人としての心を選べたことに、生きる喜びがある
- おすすめの発問:母親が守ったものを、吉田さんも守った?
- 板書:左「撮らなくてよかった?」・中央「撮れない⇔撮らない」・右「一人の人間として」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
撮れなかった1枚の写真のあらすじ(どんなお話?)

フォトジャーナリストの吉田さんは、戦争のさなか、避難する母子にカメラを向けます。母親はわが子の顔を手で覆い、吉田さんはシャッターを押せませんでした。苦しんだ末に、撮らなくてよかったと思うようになります。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「撮れなかったのは弱さ」という見方です。授業の後は、相手の尊厳を守ろうとした心に、人として生きる喜びがあると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

吉田さんの気持ちだけを追うと、「やさしい人」「プロ失格」の二つに分かれがちです。顔を隠した母親の願いに目を向けると、撮らなかった選択の意味が深まります。
4コマで見る「撮らない一枚」

「撮れる」場面でも、撮られる人の気持ちはそこにあります。相手の気持ちを大事にして選ぶことが、人としての誇りになります。吉田さんの選択を、学校の体育祭に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に課題、中央に「撮れなかった」と「撮らなかった」の対比、右に「一人の人間として」のキーワードを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「撮れなかった1枚の写真」【よりよく生きる喜び】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 顔を隠した母親の側から読んでみる
- 撮らなかったのは、人としての強さ
- 役割より人の心を選ぶことが生きる喜び
『撮れなかった1枚の写真』のよくある質問
Q. 『撮れなかった1枚の写真』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「よりよく生きる喜び」です。
Q. 『撮れなかった1枚の写真』のあらすじは?
A. フォトジャーナリストの吉田さんは、戦争のさなか、避難する母子にカメラを向けます。母親はわが子の顔を手で覆い、吉田さんはシャッターを押せませんでした。苦しんだ末に、撮らなくてよかったと思うようになります。
Q. 『撮れなかった1枚の写真』の授業のねらいは?
A. 撮れなかった=プロとして失格という考えから、撮らなかったのは人としての強さという考えへ深めることです。授業の前は「撮れなかったのは弱さ」という見方です。授業の後は、相手の尊厳を守ろうとした心に、人として生きる喜びがあると気づくことがゴールです。
Q. 『撮れなかった1枚の写真』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「母親が守ったものを、吉田さんも守った?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。吉田さんの気持ちだけを追うと、「やさしい人」「プロ失格」の二つに分かれがちです。顔を隠した母親の願いに目を向けると、撮らなかった選択の意味が深まります。
Q. 『撮れなかった1枚の写真』の板書計画は?
A. 板書は、左に課題、中央に「撮れなかった」と「撮らなかった」の対比、右に「一人の人間として」のキーワードを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












