「お父さんはやさしい人」で授業が終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では「もし父が家に帰っていたら」と考えながら、お話の流れと授業のゴール、問い方のコツを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『最後の年越しそば』(中学2年・道徳/思いやり、感謝)
- あらすじ:筆者が中学三年のとき、父に重い病が見つかります。最後のお正月を家で過ごすはずが、退院の日に父は急に「帰らない」と言い、そばを買ってきてほしいと頼みました。翌日、父は病室で、身寄りのない入院仲間のお年寄りたちに年越しそばを振る舞っていました。
- ねらい:思いやり=余裕のある人がすること → 思いやりは苦しみの中でこそ深くなる。つらいときでも人を思う心にふれ、受け取る側の感謝にも気づく
- おすすめの発問:もし父が家に帰っていたらお年寄りはどうなった?
- 板書:左「中心発問」・中央「苦しくても人を思う」・右「思いやりと感謝」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
最後の年越しそばのあらすじ(どんなお話?)

筆者が中学三年のとき、父に重い病が見つかります。最後のお正月を家で過ごすはずが、退院の日に父は急に「帰らない」と言い、そばを買ってきてほしいと頼みました。翌日、父は病室で、身寄りのない入院仲間のお年寄りたちに年越しそばを振る舞っていました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、思いやりを「余裕のある人が向けるもの」と考えがちです。授業の後は、苦しみの中でこそ深まる思いやりがあり、それを受け取る家族の感謝もまた大切な心だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに父の気持ちを聞くと、「やさしい人」でまとまりがちです。「もし家に帰っていたら」と教材全体から問うと、父が何を選び、何を差し出したのかがくっきり見えてきます。
4コマで見る「かぜの日」

自分がつらいときほど、人のことは後回しになりがちです。それでも相手を思うミオの姿と、受け取ったソウタの感謝。教材の父と家族の関係を、身近な大きさで考えられます。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に中心発問、中央に「自分のことで精いっぱい」と「苦しみの中でも人を思う」の対比、右に思いやり・感謝・苦しみの中の優しさというキーワードを置きます。発問の流れはnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「最後の年越しそば」【思いやり、感謝】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「やさしい父」で終わらせない
- 「もし家に帰っていたら」で考える
- 苦しみの中の思いやりと感謝に気づく
『最後の年越しそば』のよくある質問
Q. 『最後の年越しそば』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「思いやり、感謝」です。
Q. 『最後の年越しそば』のあらすじは?
A. 筆者が中学三年のとき、父に重い病が見つかります。最後のお正月を家で過ごすはずが、退院の日に父は急に「帰らない」と言い、そばを買ってきてほしいと頼みました。翌日、父は病室で、身寄りのない入院仲間のお年寄りたちに年越しそばを振る舞っていました。
Q. 『最後の年越しそば』の授業のねらいは?
A. 思いやり=余裕のある人がすることという考えから、思いやりは苦しみの中でこそ深くなるという考えへ深めることです。授業の前は、思いやりを「余裕のある人が向けるもの」と考えがちです。授業の後は、苦しみの中でこそ深まる思いやりがあり、それを受け取る家族の感謝もまた大切な心だと気づくことがゴールです。
Q. 『最後の年越しそば』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もし父が家に帰っていたらお年寄りはどうなった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに父の気持ちを聞くと、「やさしい人」でまとまりがちです。「もし家に帰っていたら」と教材全体から問うと、父が何を選び、何を差し出したのかがくっきり見えてきます。
Q. 『最後の年越しそば』の板書計画は?
A. 板書は、左に中心発問、中央に「自分のことで精いっぱい」と「苦しみの中でも人を思う」の対比、右に思いやり・感謝・苦しみの中の優しさというキーワードを置きます。発問の流れはnoteで紹介しています。












