「正直に名乗り出てえらい」で終わってしまう授業に、なやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな司教に目を向けて、ジャン・バルジャンのお話と授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『良心とのたたかい―「レ・ミゼラブル」より』(中学2年・道徳/よりよく生きる喜び)
- あらすじ:パンを盗んで投獄されたジャン・バルジャンは、司教の寛大さにふれて更生し、名を変えて市長として尊敬を集めていました。別人が自分として裁かれると知った彼は、激しく葛藤した末、法廷で真実を告白し、微笑を浮かべます。
- ねらい:正直=損をしても守るきまり → 弱さと向き合い気高く生きる喜び。損得をこえて自分を偽らずに生きるところに、よりよく生きる喜びがある
- おすすめの発問:司教の教えは、迷う彼に何をささやいたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
良心とのたたかい―「レ・ミゼラブル」よりのあらすじ(どんなお話?)

パンを盗んで投獄されたジャン・バルジャンは、司教の寛大さにふれて更生し、名を変えて市長として尊敬を集めていました。別人が自分として裁かれると知った彼は、激しく葛藤した末、法廷で真実を告白し、微笑を浮かべます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、正直を「損をしても守るきまり」と考えがちです。授業の後は、自分の中の弱さと向き合い、それでも気高く生きようとする心に、よりよく生きる喜びがあると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「すっきりした」でまとまりがちです。彼の心に響いた司教の教えに目を向けると、弱さの声と良心の声のせめぎ合いと、損得をこえた気高さを、生徒が考えはじめます。
4コマで見る「名乗り出る」

黙っていれば損をしない場面で、正直になるのは苦しいことです。それでも名乗り出たとき、自分を偽らずにすむ喜びがあります。お話の葛藤を、教室の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「黙る?名乗り出る?」という生徒のいまの考え、中央に弱さの声と司教の教えの声の対比、右によりよく生きる喜びをとらえ直すことばを置きます。燭台を使った板書はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「良心とのたたかい―「レ・ミゼラブル」より」【よりよく生きる喜び】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 司教の教えに目を向けるとお話が深まる
- 弱さと向き合い、気高く生きる喜びがある
- 「すっきり」で終わらず、微笑の意味を問う
『良心とのたたかい―「レ・ミゼラブル」より』のよくある質問
Q. 『良心とのたたかい―「レ・ミゼラブル」より』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「よりよく生きる喜び」です。
Q. 『良心とのたたかい―「レ・ミゼラブル」より』のあらすじは?
A. パンを盗んで投獄されたジャン・バルジャンは、司教の寛大さにふれて更生し、名を変えて市長として尊敬を集めていました。別人が自分として裁かれると知った彼は、激しく葛藤した末、法廷で真実を告白し、微笑を浮かべます。
Q. 『良心とのたたかい―「レ・ミゼラブル」より』の授業のねらいは?
A. 正直=損をしても守るきまりという考えから、弱さと向き合い気高く生きる喜びという考えへ深めることです。授業の前は、正直を「損をしても守るきまり」と考えがちです。授業の後は、自分の中の弱さと向き合い、それでも気高く生きようとする心に、よりよく生きる喜びがあると気づくことがゴールです。
Q. 『良心とのたたかい―「レ・ミゼラブル」より』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「司教の教えは、迷う彼に何をささやいたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「すっきりした」でまとまりがちです。彼の心に響いた司教の教えに目を向けると、弱さの声と良心の声のせめぎ合いと、損得をこえた気高さを、生徒が考えはじめます。
Q. 『良心とのたたかい―「レ・ミゼラブル」より』の板書計画は?
A. 板書は、左に「黙る?名乗り出る?」という生徒のいまの考え、中央に弱さの声と司教の教えの声の対比、右によりよく生きる喜びをとらえ直すことばを置きます。燭台を使った板書はnoteで紹介しています。












