寛容の授業が「許すことは大切」というきれいごとで終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、おこる召し使いマグロワールと司教をくらべる見方で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『銀のしょく台』(小学5年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:刑務所を出たジャン・バルジャンは、どの宿屋にもとめてもらえず、ミリエル司教の家にとめてもらいます。ところが夜中、銀の食器をぬすんでにげます。憲兵に連れてこられたジャンを、司教は食器はあげた物だとかばい、銀のしょく台までわたします。
- ねらい:許す=なかったことにする → 許すとは相手が変われると信じる心。司教は、過去やしたことではなく、これからなれる姿を見ていた
- おすすめの発問:おこるマグロワールと司教、見ていたものはどうちがう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
銀のしょく台のあらすじ(どんなお話?)

刑務所を出たジャン・バルジャンは、どの宿屋にもとめてもらえず、ミリエル司教の家にとめてもらいます。ところが夜中、銀の食器をぬすんでにげます。憲兵に連れてこられたジャンを、司教は食器はあげた物だとかばい、銀のしょく台までわたします。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「許す=なかったことにする」という考えです。授業の後は、許すとは相手の立場や事情を理解しようとし、その人がこれから変われると信じる広い心だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、ジャンへの反発か司教のすごさで終わりがちです。子どもの素直な気持ちに近いマグロワールと司教をくらべると、司教が相手の何を見ていたのかが浮かび上がります。
4コマで見る「筆箱」

されたことだけを見ると、許すのはむずかしくなります。相手の顔や事情に目を向けると、広い心で受け止められることがあります。司教とジャンの話を、教室の筆箱の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に相互理解、寛容をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 5年『銀のしょく台』【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- おこる召し使いと司教をくらべる
- 許すとは相手のこれからを信じること
- きれいごとで終わらせない
『銀のしょく台』のよくある質問
Q. 『銀のしょく台』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学5年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『銀のしょく台』のあらすじは?
A. 刑務所を出たジャン・バルジャンは、どの宿屋にもとめてもらえず、ミリエル司教の家にとめてもらいます。ところが夜中、銀の食器をぬすんでにげます。憲兵に連れてこられたジャンを、司教は食器はあげた物だとかばい、銀のしょく台までわたします。
Q. 『銀のしょく台』の授業のねらいは?
A. 許す=なかったことにするという考えから、許すとは相手が変われると信じる心という考えへ深めることです。授業の前は「許す=なかったことにする」という考えです。授業の後は、許すとは相手の立場や事情を理解しようとし、その人がこれから変われると信じる広い心だと気づくことがゴールです。
Q. 『銀のしょく台』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「おこるマグロワールと司教、見ていたものはどうちがう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、ジャンへの反発か司教のすごさで終わりがちです。子どもの素直な気持ちに近いマグロワールと司教をくらべると、司教が相手の何を見ていたのかが浮かび上がります。
Q. 『銀のしょく台』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に相互理解、寛容をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












