偉人の教材が「すごい科学者の伝記」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、山中さんの「何も知らない」ということばを読み解く見方で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『治せない病気を治すために ー山中伸弥ー』(小学5年・道徳/真理の探究)
- あらすじ:山中さんは、難病の父を見て医学を志し、整形外科医になりますが、思うように手術ができません。父が亡くなり、治せない病気があると実感して研究者の道を選び直します。うまくいかない実験をくり返し、iPS細胞を作ることに成功しました。
- ねらい:研究者=頭のいい天才 → 分からないと認め知ろうとし続ける心。「何も知らない」という態度が、真理をさがし続ける力になる
- おすすめの発問:ノーベル賞をとった人が、なぜ「何も知らない」と言う?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
治せない病気を治すために ー山中伸弥ーのあらすじ(どんなお話?)

山中さんは、難病の父を見て医学を志し、整形外科医になりますが、思うように手術ができません。父が亡くなり、治せない病気があると実感して研究者の道を選び直します。うまくいかない実験をくり返し、iPS細胞を作ることに成功しました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「研究者は頭のいい天才」という考えです。授業の後は、分からないことを分からないと認め、知ろうとし続ける心が探究を支えていると気づき、自分の学びにつなげることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、山中さんの苦労の確認で終わりがちです。大きな成果を上げた人の「何も知らない」ということばを問うと、知ろうとし続ける心の深さに、子どもが気づきはじめます。
4コマで見る「なぜ?ノート」

答えが出ると、学びはそこで止まりがちです。「まだ分からないことがある」と思えると、もっと知りたくなります。山中さんの態度を、理科の時間に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に真理の探究をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 5年『治せない病気を治すために ー山中伸弥ー』【真理の探究】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「何も知らない」ということばを読み解く
- 分からないと認めることから探究が始まる
- 伝記で終わらせず自分の学びへ
『治せない病気を治すために ー山中伸弥ー』のよくある質問
Q. 『治せない病気を治すために ー山中伸弥ー』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学5年の道徳の教材で、内容項目は「真理の探究」です。
Q. 『治せない病気を治すために ー山中伸弥ー』のあらすじは?
A. 山中さんは、難病の父を見て医学を志し、整形外科医になりますが、思うように手術ができません。父が亡くなり、治せない病気があると実感して研究者の道を選び直します。うまくいかない実験をくり返し、iPS細胞を作ることに成功しました。
Q. 『治せない病気を治すために ー山中伸弥ー』の授業のねらいは?
A. 研究者=頭のいい天才という考えから、分からないと認め知ろうとし続ける心という考えへ深めることです。授業の前は「研究者は頭のいい天才」という考えです。授業の後は、分からないことを分からないと認め、知ろうとし続ける心が探究を支えていると気づき、自分の学びにつなげることがゴールです。
Q. 『治せない病気を治すために ー山中伸弥ー』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「ノーベル賞をとった人が、なぜ「何も知らない」と言う?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、山中さんの苦労の確認で終わりがちです。大きな成果を上げた人の「何も知らない」ということばを問うと、知ろうとし続ける心の深さに、子どもが気づきはじめます。
Q. 『治せない病気を治すために ー山中伸弥ー』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に真理の探究をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












