学校生活の授業が「伝統を大切に」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな1年生の健一に目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『せんぱいの心を受けついで』(小学6年・道徳/よりよい学校生活、集団生活の充実)
- あらすじ:放送委員を希望していた広美は、さいばい委員になり気が進みません。1年生の健一とキクを育て、古い作文集で米屋のおじさんの言葉を見つけ、「学校のほこりだよ」と言われてから積極的に。キク祭りには、おじさんへ招待状を書きます。
- ねらい:委員会=決められた仕事 → せんぱいの心を受けつぎ下級生へ手わたす。学校の一員として自分の役割に気づくと、仕事が「自分の仕事」になる
- おすすめの発問:1年生の健一は、広美から何を受けとったのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
せんぱいの心を受けついでのあらすじ(どんなお話?)

放送委員を希望していた広美は、さいばい委員になり気が進みません。1年生の健一とキクを育て、古い作文集で米屋のおじさんの言葉を見つけ、「学校のほこりだよ」と言われてから積極的に。キク祭りには、おじさんへ招待状を書きます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、委員会を「決められたからやる仕事」と考えがちです。授業の後は、学校の一員として自分の役割を自覚し、せんぱいの心を受けついで下級生へ手わたそうと思えることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、広美の気持ちをなぞって終わりがちです。1年生の健一に目を向けると、受けついだ心が下級生にも手わたされていくことを、子どもが自分の学校と重ねて考えはじめます。
4コマで見る「あいさつ当番」

希望していなかった仕事でも、下級生との関わりや、続けてきた人の思いを知ると、「自分の仕事」に変わっていきます。その心は下級生へと受けつがれます。お話のキクづくりを、あいさつ当番に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に広美の気持ちの変化と中心発問の話し合い、右に受けつぐ心をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 6年『せんぱいの心を受けついで』【よりよい学校生活、集団生活の充実】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 1年生の健一も、受けつぐ心を表すカギ
- せんぱいの心を受けつぎ、下級生へ手わたす
- 伝統の説明で終わらず、受けとる側から問う
『せんぱいの心を受けついで』のよくある質問
Q. 『せんぱいの心を受けついで』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学6年の道徳の教材で、内容項目は「よりよい学校生活、集団生活の充実」です。
Q. 『せんぱいの心を受けついで』のあらすじは?
A. 放送委員を希望していた広美は、さいばい委員になり気が進みません。1年生の健一とキクを育て、古い作文集で米屋のおじさんの言葉を見つけ、「学校のほこりだよ」と言われてから積極的に。キク祭りには、おじさんへ招待状を書きます。
Q. 『せんぱいの心を受けついで』の授業のねらいは?
A. 委員会=決められた仕事という考えから、せんぱいの心を受けつぎ下級生へ手わたすという考えへ深めることです。授業の前は、委員会を「決められたからやる仕事」と考えがちです。授業の後は、学校の一員として自分の役割を自覚し、せんぱいの心を受けついで下級生へ手わたそうと思えることがゴールです。
Q. 『せんぱいの心を受けついで』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「1年生の健一は、広美から何を受けとったのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、広美の気持ちをなぞって終わりがちです。1年生の健一に目を向けると、受けついだ心が下級生にも手わたされていくことを、子どもが自分の学校と重ねて考えはじめます。
Q. 『せんぱいの心を受けついで』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に広美の気持ちの変化と中心発問の話し合い、右に受けつぐ心をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












