自然愛護の授業が「殺すのはかわいそう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、つい見落とされがちな、畑の前で叫んだおばあさんに目を向けて、教材の流れとゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『サルも人も愛した写真家』(中学3年・道徳/自然愛護)
- あらすじ:写真家の松岡さんは、下北半島の野生ザルに名前をつけて撮り続けてきました。しかしサルは畑を荒らし、人にも危害を加えます。手を尽くした村は駆除を決め、松岡さんに協力を求めます。決断は明かされません。
- ねらい:自然を守る=生き物を殺さないこと → 共存とは痛みを引き受けて関わり続けること。愛する側も苦しむ側も、どちらも自然と共に生きようとしている
- おすすめの発問:おばあさんの叫びは、松岡さんに何を問うたのか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
サルも人も愛した写真家のあらすじ(どんなお話?)

写真家の松岡さんは、下北半島の野生ザルに名前をつけて撮り続けてきました。しかしサルは畑を荒らし、人にも危害を加えます。手を尽くした村は駆除を決め、松岡さんに協力を求めます。決断は明かされません。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、自然愛護を「生き物を殺さないこと」と考えがちです。授業の後は、共存の難しさを知り、痛みを引き受けながら自然と関わり続ける意味を考えることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

松岡さんの気持ちだけを聞くと、「かわいそう」という一面的な感想で止まりがちです。畑の前で叫んだおばあさんに目を向けると、共存が美談ではなく、生活のかかった切実な問題だと見えてきます。
4コマで見る「校庭のカラス」

生き物を「かわいい」と思う気持ちは大切ですが、その陰で困っている人もいます。両方の思いに目を向けることが、自然と共に生きる第一歩です。
板書計画は3つのエリア

板書は、左にサルを愛する松岡さんの事実、右に村人の被害の深刻さを対比させ、中央に「愛すること」と「線を引くこと」の関係を置きます。全体はnoteの指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「サルも人も愛した写真家」【自然愛護】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「かわいそう」で終わらせない
- おばあさんの叫びに目を向ける
- 共存は痛みを引き受けて関わること
『サルも人も愛した写真家』のよくある質問
Q. 『サルも人も愛した写真家』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「自然愛護」です。
Q. 『サルも人も愛した写真家』のあらすじは?
A. 写真家の松岡さんは、下北半島の野生ザルに名前をつけて撮り続けてきました。しかしサルは畑を荒らし、人にも危害を加えます。手を尽くした村は駆除を決め、松岡さんに協力を求めます。決断は明かされません。
Q. 『サルも人も愛した写真家』の授業のねらいは?
A. 自然を守る=生き物を殺さないことという考えから、共存とは痛みを引き受けて関わり続けることという考えへ深めることです。授業の前は、自然愛護を「生き物を殺さないこと」と考えがちです。授業の後は、共存の難しさを知り、痛みを引き受けながら自然と関わり続ける意味を考えることがゴールです。
Q. 『サルも人も愛した写真家』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「おばあさんの叫びは、松岡さんに何を問うたのか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。松岡さんの気持ちだけを聞くと、「かわいそう」という一面的な感想で止まりがちです。畑の前で叫んだおばあさんに目を向けると、共存が美談ではなく、生活のかかった切実な問題だと見えてきます。
Q. 『サルも人も愛した写真家』の板書計画は?
A. 板書は、左にサルを愛する松岡さんの事実、右に村人の被害の深刻さを対比させ、中央に「愛すること」と「線を引くこと」の関係を置きます。全体はnoteの指導案で紹介しています。












