感謝の授業が「感謝しましょう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、挨拶板のしきたりを始めた父に目を向ける切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ある元旦のこと』(中学3年・道徳/思いやり、感謝)
- あらすじ:筆者の家には、正月に新聞や郵便の配達員へ感謝を伝える挨拶板を門につるす、亡き父ゆずりのしきたりがあります。ある元旦の朝、新聞を届けに来た少年が挨拶板を読み、帽子を脱いで深々と頭を下げました。
- ねらい:感謝=ありがとうと言うこと → 感謝は会えなくても往復して通い合う。見えない相手を思う心が、見えない相手の心に届く
- おすすめの発問:父はなぜ、会えない相手に紙で感謝を残したのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ある元旦のことのあらすじ(どんなお話?)

筆者の家には、正月に新聞や郵便の配達員へ感謝を伝える挨拶板を門につるす、亡き父ゆずりのしきたりがあります。ある元旦の朝、新聞を届けに来た少年が挨拶板を読み、帽子を脱いで深々と頭を下げました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、感謝を「お礼を言うこと」と考えがちです。授業の後は、顔を知らない相手とも、思いやりと感謝が往復して心が通い合うと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、少年の礼に感心して終わりがちです。しきたりを始めた父の思いから考えると、父・筆者・少年が、一枚の紙を通して心をつないでいたことが見えてきます。
4コマで見る「ありがとうメモ」

顔を合わせなくても、思いは相手に届いていることがあります。届いたと知ったとき、伝えた側の心も温かくなります。挨拶板をめぐる通い合いを、学校の朝の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に思いやり・感謝をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「ある元旦のこと」【思いやり、感謝】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- しきたりを始めた父に目を向けて読む
- 感謝は、会えない相手とも往復する
- お礼の言葉より、心の通い合いを考える
『ある元旦のこと』のよくある質問
Q. 『ある元旦のこと』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「思いやり、感謝」です。
Q. 『ある元旦のこと』のあらすじは?
A. 筆者の家には、正月に新聞や郵便の配達員へ感謝を伝える挨拶板を門につるす、亡き父ゆずりのしきたりがあります。ある元旦の朝、新聞を届けに来た少年が挨拶板を読み、帽子を脱いで深々と頭を下げました。
Q. 『ある元旦のこと』の授業のねらいは?
A. 感謝=ありがとうと言うことという考えから、感謝は会えなくても往復して通い合うという考えへ深めることです。授業の前は、感謝を「お礼を言うこと」と考えがちです。授業の後は、顔を知らない相手とも、思いやりと感謝が往復して心が通い合うと気づくことがゴールです。
Q. 『ある元旦のこと』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「父はなぜ、会えない相手に紙で感謝を残したのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、少年の礼に感心して終わりがちです。しきたりを始めた父の思いから考えると、父・筆者・少年が、一枚の紙を通して心をつないでいたことが見えてきます。
Q. 『ある元旦のこと』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に思いやり・感謝をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












